研究課題/領域番号 |
18791104
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 友紀 自治医科大学, 医学部, 助教 (50406047)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 麻酔薬 / 中枢神経作用 / カレシニューリン / カルシニューリン |
研究概要 |
麻酔薬の中枢神経作用におけるカルシニューリンの関与を明らかにするために、簡便な薬理モデルとして、カルシニューリン阻害薬であるシクロスポリン投与モデルをマウスで作成し、行動解析を用いた評価を行った。すると、シクロスポリンをマウスに投与すると、不安行動が増加し、社会行動が減少することが判明した。さらに、前頭前野におけるセロトニンとドーパミンの放出をマイクロダイアリシス法により検討したところ、脳内においてセロトニンとドーパミンの放出量が減少することを見出した。さらに、ドーパミン放出の減少を薬理学的に阻害させると、シクロスポリンによる社会行動の減少が緩和することを見出した。また最近の取り組みとしては、近年相次いで報告されているカルシニューリン阻害薬が誘因と考えられる疼痛症候群(calcineurin-induced pain syndrome,CIPS)シクロスポリンによる疼痛症候群に着目し、少数のマウスを用いて、シクロスポリン投与により痛みに対する感受性が上昇することを示唆するパイロットデータを得ており、今後さらに研究を進めていく予定である。
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