研究課題/領域番号 |
18791155
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
光成 匡博 鳥取大学, 医学部・附属病院, 助教 (60343282)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 抗菌ペプチド / デフェンシン / LPS / NF-κB / MAP kinase / COX-2 |
研究概要 |
胎盤絨毛および卵膜は子宮内への細菌侵入に対する最後の防御部位であり、単なる物理的なバリアとしての働きのみではなく、それ以外の細菌侵入防御メカニズムが存在すると考えられている。本研究では、絨毛膜羊膜炎発症における細菌侵入防御メカニズムの解明を目的として、抗菌ペプチドであるデフェンシンの役割を検討した。デフェンシンの中で炎症メディエーターにより誘導されるヒトβデフェンシン(hBD)-2は、胎盤ではsyncytiotrophoblastに、卵膜では羊膜上皮細胞、絨毛膜細胞、脱落膜細胞にみられた。また、胎盤、卵膜から分離培養した絨毛細胞や羊膜上皮細胞において、IL-1β刺激によりhBD-2 mRNAならびに蛋白産生が有意に増加することが報告された。 今回、同意の得られた正期産帝王切開分娩症例の卵膜から採取した絨毛脱落膜組織にグラム陰性桿菌の菌体外成分であるlipopolysaccharide (LPS)を添加し、hBD-2産生とともにcyclooxygenase(C0X)-2ならびにprostag1andin(PG)F2a、PGE2産生が濃度依存性に増加することが確認された。また、絨毛脱落膜組織においてLPS添加は細胞内シグナルNF-κB(IκB)およびMAPK(ERK1/2、p38MAPK、JNK)を活性化した。シグナル伝達分子阻害剤(NF-κB阻害剤(TPCK)、ERK阻害剤(PD98059)、p38MAPK阻害剤(SB203580)、JNK阻害剤(SP600l25)の効果を検討したところ、p38MAPK阻害剤が最も有意にLPSのCOX-2、PGF2α、PGE2産生誘導を抑制した。しかしながら、hBD-2添加によるCOX-2、PGF2α、PGE2産生ならびに細胞内シグナルへの影響はみられなかった。 胎児母体境界である胎盤および卵膜において、炎症メディエーターによりhBD-2が誘導されることは明らかとなったが、その陣痛発来機序への関与についてははっきりした知見は得られなかった。
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