難治性婦人科腫瘍に対する遺伝子治療の基礎的研究

• 研究課題/領域番号: 18791168
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 産婦人科学
• 研究機関: 自治医科大学
• 研究代表者: 竹井 裕二 自治医科大学, 医学部, 助教 (00398520)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 3,270千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 270千円); 2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円); 2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
• キーワード: 遺伝子 / 癌 / 婦人科 / 血管新生抑制 / リンパ管新生抑制 / ウイルスベクター / ウィルスベクター

研究概要

我々は、予後不良とされる婦人科進行癌に対して、遺伝子治療の開発に着手した。腫瘍は自らを栄養する血管やリンパ管を新たに導き(血管新生やリンパ管新生と呼ばれる)、それにより増殖や転移を起こす。卵巣癌や子宮体癌モデルマウスに対し、血管新生やリンパ管新生を抑制する遺伝子治療を行った。その結果、治療用遺伝子を用いると腫瘍増殖や転移の抑制が認められた。これは婦人科癌に対する将来の遺伝子治療の可能性を示唆した結果である。

研究成果

• [雑誌論文] Overexpression of PTEN in ovarian cancer cells suppresses i.p. dissemination and extends survival in mice. (2008)
  • 著者名/発表者名: Takei Y, Saga Y, Mizukami H, Takayama T, Ohwada M, Ozawa K, Suzuki M.
  • 雑誌名: Mol Cancer Ther 7 ページ: 704-711
  • 査読あり
• [雑誌論文] Overexpression of PTEN in ovarian cancer cells suppressesintraperitoneal dissemination and extends survival in mice. (2008)
  • 著者名/発表者名: Takei Y., et. al.
  • 雑誌名: Molecular Cancer Therapeutics 7 ページ: 704-711
  • 査読あり
• [雑誌論文] Suppression of ovarian cancer by muscle-mediated expression of soluble VEGFR-1/Flt-1 using adeno-associated virus serotype I-derived vector. (2007)
  • 著者名/発表者名: Takei Y, Mizukami H, Saga Y, Yoshimura I, Hasumi Y, Takayama T, Kohno T, Matsushita T, Okada T, Kume A, Suzuki M, Ozawa K.
  • 雑誌名: Int J Cancer 120 ページ: 278-284
  • 査読あり
• [雑誌論文] Suppression of ovarian cancer by muscle-mediated expression of soluble VEGFR-1/Flt-1 using adeno-associated virus serotype 1-derived vector. (2007)
  • 著者名/発表者名: Takei Y.
  • 雑誌名: International Journal of Cancer 120(2) ページ: 278-284
• [学会発表] 可溶型VEGFレセプター3によるリンパ節転移を標的とした子宮体癌遺伝子治療に関する研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋,佳容子
  • 学会等名: 第60回日本産科婦人科学会総会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-04-12
• [学会発表] Therapeutic efficacy of AAV vectors encoding sflt-4 against. Endometrial cancer model with lymph node metastasis. (2008)
  • 著者名/発表者名: Takahashi K, Mizukami H, Saga Y, Takei Y, Urabe M, Kume A, Suzuki M, Ozawa K.
  • 学会等名: 第67回日本癌学会総会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] 可溶型VEGFレセプター3による子宮体癌遺伝子治療に関する研究. (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋佳容子、嵯峨泰、竹井裕二、高野貴弘、和田智明、町田静生、大和田倫孝、鈴木光明
  • 学会等名: 第44回日本婦人科腫瘍学会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] 可溶型VEGFレセプター3によるリンパ節転移を標的とした子宮体癌遺伝子治療に関する研究(優秀演題賞受賞). (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋佳容子、嵯峨泰、竹井裕二、高野貴弘、和田智明、町田静生、大和田倫孝、鈴木光明.
  • 学会等名: 第60回日本産科婦人科学会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] 癌抑制遺伝子PTEN強発現による卵巣癌腹膜播種抑制とその作用機序の検討. (2008)
  • 著者名/発表者名: 竹井裕二、嵯峨泰、高橋佳容子、町田静生、野中宏亮、高澤環志、高橋詳史、大和田倫孝、鈴木光明
  • 学会等名: 第60回日本産科婦人科学会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] 癌抑制遺伝子PTEN強発現による卵巣癌遺伝子治療の基礎研究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 竹井裕二、嵯峨泰、高橋佳容子、高野貴弘、町田静生、高橋詳史、野中宏亮、大和田倫孝、鈴木光明
  • 学会等名: 第6回日本婦人科がん分子標的研究会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 2007-07-21
• [学会発表] Soluble Flt-1(VEGF受容体の可溶型)発現adeno-associated virus(AAV)vector筋肉内接種による卵巣癌遺伝子治療の試み (2007)
  • 著者名/発表者名: 竹井裕二
  • 学会等名: 第59回日本産科婦人科学会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2007-04-17
• [学会発表] Overexpression of PTEN in ovarian cancer cells suppresses peritoneal dissemination and extend ssurvival in mice. (2007)
  • 著者名/発表者名: Takei Y, Saga Y, Mizukami H, Ohwada M, Ozawa K, Suzuki M.
  • 学会等名: 第66回日本癌学会総会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] Soluble Flt-1(VEGF受容体の可溶型)発現adeno-associated virus (AAV) vector筋肉内接種による卵巣癌遺伝子治療の試み. (2007)
  • 著者名/発表者名: 竹井裕二、嵯峨泰、高野貴弘、町田静生、高橋佳容子、和田智明、大和田倫孝、鈴木光明
  • 学会等名: 第59回日本産科婦人科学会総会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] 癌抑制遺伝子PTENのVEGF産生抑制作用を介した卵巣癌遺伝子治療の可能性(優秀演題賞候補演題) (2006)
  • 著者名/発表者名: 竹井裕二、嵯峨泰、高野貴弘、和田智明、町田静生、高橋佳容子、大和田倫孝、今野良、鈴木光明
  • 学会等名: 第58回日本産科婦人科学会総会
  • 発表場所: 横浜