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妊娠子宮脱落膜NKT細胞が認識する糖・リン脂質抗原の同定

研究課題

研究課題/領域番号 18791170
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

鈴木 元晴  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (50406443)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードNKT細胞 / 妊娠脱落膜 / 糖脂質抗原 / 妊娠 / 脱落膜 / CD1
研究概要

子宮内感染等を伴わない人工妊娠中絶患者から、末梢血および脱落膜組織を採取した。採取脱落膜よりリンパ球を分離し、これを抗CD3抗体、抗CD56抗体、および抗CD161抗体にて多重染色を行い、CD3(+)CD56(+)CD161(+)、 CD3(+)CD56(+)CD161(-)、 CD3(+)CD56(-)CD161(+)NKT細胞の頻度をフローサイトメトリーにて解析した。その結果、脱落膜にはCD3(+)CD56(-)CD161(+)NKT細胞が末梢血に比較し、高頻度に存在することが明らかとなった。さらに、αβTCR陽性CD161陽性の細胞集団を高速自動セルソーターを用いて精製分離し、PHA刺激することにより短期間培養の細胞株を樹立した。樹立された細胞株を抗CD3、抗CD28抗体で刺激し、これにより産生されるTh1/2サイトカインのバランスを評価したところ、IL-4/IFNγ、 IL-10/IFNγ産生比の高いTh2傾向を示すことが明らかとなった。また、TCRファミリー特異的primerを用いた解析により、これらの細胞は、多様なTCRVα鎖およびTCRVβ鎖を発現するnon-invariant NKT(non-iNKT)細胞であることが明らかとなった。この細胞集団は多様なTCRを発現しているにも関らず、胎児および父親由来の抗原を認識しなかったが、CD1a-, CD1b-, CD1c-, CD1d-, mockの各遺伝子を安定に発現する細胞株(C1R、 HeLa、 BeWo)を用いた解析により、CD1d分子を特異的に認識することが明らかとなった。さらに、この細胞集団は父親由来のアロ抗原に対する混合リンパ球反応(MLR)を抑制した。
Th2サイトカインは、トロホブラストの増殖を促すことが知られている。したがって、脱落膜中のnon-iNKT細胞は、トロホブラストに発現するCD1d分子、あるいはこれによって提示された糖・リン脂質抗原を認識することで胎児の拒絶を抑制するとともに胎盤の発育を促すなど妊娠維持における中心的な役割を担っていることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Role of human non-invariant NKT Iymphocytes in the maintenance of type 2 T helper environment during pregnancy.2008

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, M.
    • 雑誌名

      Int. Immunol. (in press)

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 妊娠の維持における脱落膜non-invariant NKT細胞の役割2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木元晴
    • 雑誌名

      臨床免疫・アレルギー科 (印刷中)

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 妊娠の維持とNKT細胞

    • 著者名/発表者名
      植村靖史
    • 雑誌名

      臨床免疫・アレルギー科 (印刷中)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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