研究課題/領域番号 |
18791254
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
高橋 淳士 旭川医科大学, 大学病院, 医員 (90422047)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 糖尿病網膜症 / 汎網膜光凝固術 / 眼循環 / 脈絡膜血流 |
研究概要 |
糖尿病網膜症に対する汎網膜光凝固術前後の拍動性眼血流量 【目的】糖尿病網膜症に対する汎網膜光凝固術(PRP)の眼循環への影響に関して、我々は、昨年PRP前後で中心窩下の脈絡膜血流量が増加することを報告したが、脈絡膜全体の循環動態の変化は未解明であった。そこで今回、PRP前後で全脈絡膜血流を反映する拍動性眼血流量(pulsatile ocular blood flow:以下POBF)の変化について検討した。【方法】PRPの適応となった増殖前、増殖糖尿病網膜症患者9名17眼(平均年齢57.4才:男性8名、女性1名)を対象とした。PRPは、2〜3週間間隔で計4回に分け、平均全1200発照射で施行した。PRP前および終了1ケ月後にLangham OBF computerized tonometryを用いて眼球脈波を測定し、pulse amplitude(PA)、pulse volume(PV)、POBFを算出した。【結果】眼圧、血圧、眼灌流圧に変化は無かった。PRP前後でPAに有意な変化は無かった。PVとPOBFは、PRP前3.3±1.6μl(mean±SD)、654.4±248.5μl/minからPRP後2.8±1.5μl、577.3±199.8μl/minといずれも有意に低下した(p<0.05)。【考察】糖尿病網膜症に対して汎網膜光凝固術を施行することにより、全脈絡膜血流量は術後、約12%低下することが示唆された。
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