研究課題/領域番号 |
18791282
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
野田 佳宏 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (20404022)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 加齢黄斑変性 / ポリープ状脈絡膜血管症 / 発症因子 / 増悪因子 / 治療 / 前向き研究 / データペース / 加齢黄班変性 / 悪化因子 |
研究概要 |
加齢黄色斑変性(AMD)は現在、我が国の後天性失明・視力障害の原因の一角を占めている。米国では法的盲の原因の第1位となっており、我が国でも生活の欧米化と高齢化に伴って今後患者数の増加が予想されているが、発症原因やその病態把握は未だ明らかでなく、根治的な治療法も確立されていない。近年、AMDの概念が細分化して、それぞれの病態や治療の効果が異なることが報告されているが、その中でもポリープ状脈絡血管症(PCV)が非常に注目されている。PCVが注目されている理由としては我が国においてAMD全体に占めるPCV症例の割合が高いことが挙げられる。我が国で従来AMDと考えられていた症例(広義のAMD)の約30%から60%をPCVが占めると言われているが、欧米では比較的まれな病態だと考えられている。また、狭義のAMDと治療への反応が大きく異なることも注目される理由である。平成16年に日本PCV研究会により診断基準が示され、世界的にもPCV研究はようやく本格的にはじまったところである。本研究では九州大学眼科学教室において20年分の蓄積されたデータより新しい疾患概念・診断基準に基づいた再分類を行うとともに、危険因子・背景因子を多次元的・系統的に解析可能なデータに再編成を行った。具体的には電子化されていないデータを新たに電子化し、既に電子化されたものも含めてフォーマットを統一し、データベース化した。同時に新たに九州大学に来院されたPCVを含む広義のAMD患者の全身状態や既往歴・家族歴を調査するとともに視力・眼圧・細隙灯顕微鏡・眼底カメラ・螢光眼底造影・光干渉断層計・微小視野計などの眼科検査によりデータを収集している。今後これらの追跡調査、解析を開始し前向き研究によってPCVの背景因子・病因・病態・治療効果・発症予防について明らかにしていく。
|