研究課題/領域番号 |
18791303
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
北岡 康史 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (10367352)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 緑内障 / 視神経 / 神経節細胞 / TNF-α / 軸索 / マイクログリア / BDNF / CREB / NF-κB / 神経保護 / IL-1β |
研究概要 |
TNF-αによる視神経障害が神経節細胞死より先行することを昨年度報告し、現在までに細胞体保護と視神経軸索保護を区別し検討してきた。例えば神経栄養因子であるBDNFはこれまでに神経節細胞の細胞体の保護の報告がされているが、軸索に及ぼす効果は不明である。TNF-αによる視神経軸索障害における外因性のBDNFの効果は2008年4月のARVO meetingで発表予定であるが、まずその上流の転写調節因子であるCREBに注目した。細胞体死モデルとしてのNMDA神経節細胞障害においては、リン酸化CREBの上昇が内因性保護機構の一部であることが示唆された(Brain Res,2007)。リン酸化CREBの上昇はTNF-α誘発視神経障害においても認められており、障害モデルでは内因性保護機構も含め検討する必要があることが示された。例えばリン酸化ERKも保護的に働くことが知られているが、視神経障害で上昇が認められた(Vis Neurosci, in press)。またTNF-α誘発視神経障害では早期にマイクログリアの活性が認められ(第27回日本眼薬理学会)遅れてMyelin basic proteinの免疫活性の低下が認められた。更にTNF-α誘発視神経障害ではNicotinamide mononucleotide adenylyltransferaselの発現の低下が認められたが、その局在や役割についても2008年4月のARVO meetingで発表予定である。TNF-α硝子体注射後の視神経をサンプルとしたプロテオーム解析でいくつかの上昇蛋白が検出され(第27回日本眼薬理学会シンポジウム)、現在それらの蛋白を確認中である。このように視神経軸索障害における分子生物学的出来事のいくつかが解明されてきており、視神経の保護につながる経路もあり今後の新しい軸索保護治療発見に寄与すると考えられた。
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