研究課題/領域番号 |
18791309
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
城 信雄 関西医科大学, 医学部, 助教 (50411533)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 新生血管 / 血管内皮増殖因子 / 血管退縮 / 血小板由来増殖因子 |
研究概要 |
平成18年度の研究結果では、角膜新生血管モデルにおいて、PDGFシグナル抑制とVEGFシグナル抑制を併用することで、新生血管を退縮できることが分かった。この共抑制による新生血管退縮効果が脈絡膜新生血管においても有効であるかを検討した。加齢黄斑変性の動物モデルであるレーザーによる脈絡膜新生血管モデルにおいて、PDGFシグナル抑制とVEGFシグナル抑制の併用について検討した。脈絡膜新生血管モデルを作成し、モデル作成直後より抗PDGFRβ抗体、VEGF165Aptamer、それぞれの単独投与、及び共投与を行い、各群での新生血管の面積を測定すると、共投与群は他の治療群に比べ、有意に新生血管が抑制されることが確認された。さらに脈絡膜新生血管が発生した時点(モデル作成後7日)より抗PDGFRβ抗体、VEGF165Aptamer、それぞれの単独投与、及び共投与を行い、各群での新生血管の面積を測定し、新生血管の退縮効果を検討した。共投与群では有意に新生血管が小さく、退縮させうることが確認された。これらの結果より、脈絡膜新生血管モデルにおいて、PDGFシグナル抑制とVEGFシグナル抑制を併用することで、新生血管を退縮できることが分かり、このモデルにおいても角膜新生血管モデルと同じ結果が得られた。以上より、PDGFシグナル抑制とVEGFシグナル抑制を併用することで、病的な既存の眼内新生血管を退縮できることが分かった。
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