研究課題/領域番号 |
18791319
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
冨田 興一 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90423178)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 神経再生 / シュワン細胞 / p21 / p75 / 坐骨神経 / 同種移植 / 遊走能 / nerve predegeneration / マクロファージ / p75NTR / ミエリン化 |
研究概要 |
末梢神経軸索が損傷を受けた際、様々なneuronal regeneration-associated genes (RAG)の誘導がニューロン、シュワン細胞においておこり、軸索再生を制御していることが明らかになってきた。我々は過去にcDNA microarrayにてp21遺伝子(p21)をRAG候補としてピックアップし、その再生神経軸索径拡大への関与を報告した。しかし、今回のp21KOマウスを用いた研究で再ミエリン化に関しては有意な関与を認めなかったため、p21と同様にRho kinaseシグナル系に属するp75遺伝子(p75)に着目した。p75のミエリン化における働きをin vivoにおいて解析する目的で、p75欠損マウスより採取したシュワン細胞を同種移植したモデルを作成した。このモデルの利点として、p75欠落神経細胞からの影響を排除し、シュワン細胞のみにおけるp75の解析ができる事が挙げられる。p75欠損神経移植群における移植神経内平均再生軸索径及びミエリンの厚さの評価では、p75欠損神経において有意に小さい値を示した。また神経伝導速度の評価においてもp75欠損神経移植群においてコントロール群と比してその回復は有意に阻害された。また、足跡分析による坐骨神経機能評価(SFI)においても同様にp75欠損神経移植群においてその回復が有意に阻害された。これらの結果よりシュワン細胞におけるp75は、軸索径やミエリンの厚みの増大、すなわち再生軸索の成熟に関わっている可能性が示唆された。
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