研究課題/領域番号 |
18791320
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松田 健 阪大, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50423166)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 末梢神経再生 / 端側神経縫合 / 顔面神経 / 端側縫合 |
研究概要 |
ラット顔面神経を使用する、4枝再建モデルによる検討 近交系ラットの顔面神経を用い、ラット両側顔面神経を本幹から切除し、神経の欠損を作製した。端側縫合のモデルではドナーより採取した坐骨神経1本を頭部皮下に通し、右顔面神経本幹と対側の顔面神経下顎縁枝の間を端端縫合した。移植した坐骨神経の側面に右顔面神経下顎縁枝と頬筋枝、対側で左頬筋枝を縫合し、計4枝を再建した。端端縫合のモデルにおいてはドナーから採取した坐骨神経2本と尺骨神経2本を用いて4枝を各々端端縫合で再建した。 a.機能的、電気生理学的評価 術後12週で右顔面神経本幹を刺激し、左右の口髭部(頬筋枝)、口角部(下顎縁枝)までの刺激伝導速度を計測した。 b.組織学的、組織形態学的評価 軸索の連続性に関しては頬筋枝、下顎縁枝の各々に異なる種類の逆行性トレーサー(True blueとDiamidino yellow を使用)を注入し、顔面神経核にて標識された神経細胞を観察、カウントし、評価した。また、再建された顔面神経の各枝、移植神経の断面の組織標本を作製し、有髄線維の直径、ミエリン鞘の厚さ、数、断面積などを測定、評価した。 以上の実験より本法において良好な神経再生が得られることが確認され、その結果を第50回日本形成外科学会総会学術集会にて発表した。一連の研究のまとめは海外雑誌(Journal of Plastic, Reconstructive and Aesthetic Surgery)に投稿し、一次査読が終了し、校訂、再投稿後、現在再査読中である。 また、顔面神経再建への臨床応用モデルとして、近隣の神経とのネットワーク型神経再建を想定した、坐骨神経モデル及び顔面神経モデルの開発もすすめている。上記モデルの発展型として、ループ状の移植神経を用いた再建法のモデルを新たに開発し、同様の評価法で再建された神経枝における神経再生の評価を行っている。
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