• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

中枢神経系損傷後の病態における新規プロテアーゼの役割

研究課題

研究課題/領域番号 18791348
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関岡山大学

研究代表者

寺山 隆司  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60333689)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード脊髄損傷 / セリンプロテアーゼ / ニューロプシン / 脱髄 / オリゴデンドロサイト / 中枢神経系
研究概要

これまでの研究でセリンプロテアーゼであるニューロプシンが中枢神経系の損傷後にミエリン産生細胞であるオリゴデンドロサイトで発現が増加することが明らかにされている。脊髄損傷の病態には受傷直後に生じる一次的機構とそれに引き続いて起こる二次的機構が関与し、そのうち二次的機構では虚血、炎症、ニューロンやグリア細胞の細胞死などが起こり、その結果四肢麻痺などの永続的な身体機能の損失を引き起こすと考えられている。本研究では脊髄損傷後の病態にニューロプシンがどのように関与しているかを明らかにするために、野生型および遺伝子欠損マウスを用いて脊髄損傷後に組織学的、行動学的な検討を行った。その結果、脊髄損傷後の損傷範囲については野生型および遺伝子欠損マウスで違いは認められなかったが、ニューロプシン遺伝子欠損マウスでは、脊髄損傷によって起こる脱髄、オリゴデンドロサイトの細胞死、さらには軸索変性が有意に抑制されることが、MBPの免疫組織化学的染色、TUNEL法と細胞マーカーの免疫組織化学との2重染色、神経トレーサーを用いた実験、および電子顕微鏡による観察によって明らかとなった。行動学的評価において、ニューロプシン遺伝子欠損マウスでは脊髄損傷後10〜42日において、歩行能力とバランス維持能力の障害の程度が野生型マウスと比較して有意に抑制されることが明らかとなった。これらの結果からニューロプシンは、脱髄、オリゴデンドロサイトの細胞死、軸索変性など脊髄損傷の病態における二次的機構に関与していることが示唆された。なお、これらの研究成果は神経科学の国際雑誌であるNeuroscienceに掲載された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Neuropisn promotes oligodendrocyte death, demyelination and axonal degeneration after spinal cord injury.2007

    • 著者名/発表者名
      Terayama R, Bando Y, Murakami K, Kato K, Kishibe M, Yoshida S.
    • 雑誌名

      Neuroscience 148(1)

      ページ: 175-187

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi