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口腔トレポネーマの歯周組織構成細胞侵入機構に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18791361
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関奥羽大学 (2007)
朝日大学 (2006)

研究代表者

玉井 利代子  奥羽大学, 歯学部, 助教 (90367566)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード口腔トレポネーマ / 歯周病 / 感染症 / 細菌 / 歯学 / 侵入 / 細胞応答 / 歯周組織構成細胞
研究概要

本研究では、口腔トレポネーマによる歯周組織構成細胞への侵入機構を明らかにすることを目的として、これら細菌の侵入にかかわる宿主細胞のタンパク質分子の動態ならびに関連する細菌菌体外膜タンパク質について探索した。
本年度は以下の結果が得られた。1.口腔トレポネーマであるTreponema mediumの蛍光標識とフローサイトメトリーにより、同菌の歯肉上皮細胞への侵入を検出した。その結果、昨年度行ったRT-PCR法による検出と同様に、共培養後2時間に細胞内T. mediumのピークがみられた。2.蛍光顕微鏡および共焦点レーザー顕微鏡による検討の結果、T. mediumとヒト歯肉上皮細胞上の接着分子ICAM-1の共在がみられた。3. T. mediumとICAM-1の共在がみられたので、同菌の侵入に対するICAM-1の関与をさらに検討した。その結果、RNA干渉法によりICAM-1発現をノックダウンした歯肉上皮細胞へのT. medium侵入は正常歯肉上皮細胞の場合と比較して著しく減少した。一方、Toll-like receptor 2ノックダウン歯肉上皮細胞では同菌の侵入減少はみられなかった。
以上の結果から、T. mediumの歯肉上皮細胞への侵入にICAM-1が関与することが示唆された。昨年度に見出した同菌外膜タンパク質によるICAM-1発現の増強と合わせて、この接着分子は慢性歯周炎の発症と進行に重要であることが考えられる。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Possible requirement of intercellular adhesion molecule-1 for invasion of gingival epithelial cells by Treponema medium2007

    • 著者名/発表者名
      Tamai, R., Asai, Y., Kawabata, A., Akisaka, T., Ogawa, T.
    • 雑誌名

      Canadian Journal of Microbiology 53

      ページ: 1232-1238

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 口腔トレポネーマのヒト上皮細胞侵入機構の解析2007

    • 著者名/発表者名
      玉井利代子、川端淳司、小川知彦
    • 学会等名
      第80回 日本細菌学会総会
    • 発表場所
      アジア太平洋トレードセンターATCホール(大阪)
    • 年月日
      2007-03-26
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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