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口腔由来癌細胞でのFas誘導アポトーシス経路におけるHSP90の作用様式の検索

研究課題

研究課題/領域番号 18791373
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

高橋 典子  岩手医科大学, 歯学部, 助教 (60405777)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードHSP90 / Fas / アポトーシス / ゲルダナマイシン / シグナル伝達 / 口腔腫瘍細胞
研究概要

HSP90は非ストレス時においても分子シャペロンとしてシグナル伝達系の制御に関わっていることが明らかとなってきた。しかし、Fasを介したアポトーシスシグナル伝達系にHSP90が関与するとの報告はまだない。
私どもはヒト唾液腺癌由来腺癌(HSG)細胞のFasを介したアポトーシス誘導に連動してHSP90の発現量が変化することを見出し、Fas誘導アポトーシス経路へのHSP90の関与を確信した。そこで本研究ではHSG細胞における抗Fas抗体誘導アポトーシスシグナル伝達系へのHSP90の関与を調べHSP90のクライアントタンパク質の同定を行うことを研究の目的とした。はじめにFasシグナル伝達系へのHSP90の関与を調べるために、HSP90に特異的な阻害剤であるゲルダナマイシン(GDM)によるHSP90の機能の抑制を行ったところ、経時的、濃度依存的なアポトーシス誘導が認められた。さらにrecombinant HSP90タンパクを細胞に導入しGDMならびに抗Fas抗体を用いて細胞死誘導をおこなうとアポトーシス誘導の抑制が認められた。これらの結果からFasシグナル伝達系へのHSP90の抑制的な関与が示唆された。つぎにHSP90のクライアントタンパクとなりうるFasシグナル分子の検索を行った。IP-ウェスタンブロット法により、内在性のHSP90とc-FLIPL(Caspase8の活性化を阻害しFas誘導アポトーシスを抑制するシグナル分子)との相互作用が認められた。そしてこの相互作用はGDM処理により解消された。さらに、このHSP90とc-FLIPLの相互作用はタグを用いた外来性のV5-c-FLIPLとFlag-HSP90との間にも認められた。
これらの結果から、HSP90はc-FLIPLをクライアントタンパクとし安定化することでFas誘導アポトーシスシグナル系を抑制的に制御していることが示された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 口腔由来癌細胞(HSG)のFas誘導アポトーシス経路におけるFLICE/caspase 8-inhibitory protein(FLIP)の役割2007

    • 著者名/発表者名
      客本斉子
    • 学会等名
      第44回日本口腔組織培養学会
    • 発表場所
      愛媛大学グリーンホール
    • 年月日
      2007-12-01
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] FLICE-inhibitory protein is a target of HSP90 and has an inhibitory role on Fas-induced apoptosis in human salivary gland cell line.2007

    • 著者名/発表者名
      Seiko Kyakumoto
    • 学会等名
      The Endocrine society's 89th annual meeting
    • 発表場所
      Metro Toronto Convention Centre(カナダ)
    • 年月日
      2007-06-04
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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