研究課題/領域番号 |
18791385
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
音成 実佳 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (30276604)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 下顎歯肉癌 / 顎骨浸潤 / CBCT / 拡散強調像 / Cone-beam CT |
研究概要 |
当大学口腔外科を受診し、術前検査としてCTおよびMR検査が施行され、その後に外科処置が施行され病理所見が得られた下顎歯肉癌症例における画像所見のretrospectiveな検討を行った。CTではcross section画像(MPR像)、MRIではaxia藍およびcoronal像にて、下顎骨部を描出し、歯肉癌の近遠心的および上下的な浸潤範囲および下顎管への浸潤の有無について評価を行い、病理所見における病変の浸潤範囲との比較を行った。その結果、MRIよりCTの方が下顎歯肉癌の顎骨浸潤範囲の描出精度が高いことが示唆された。しかし、CT画像においてもメタルアーチファクトやスライス厚さにより、顎骨浸潤の描出精度には限界があることが考えられた。 MRIにおいては、歯肉癌の顎骨浸潤と浸潤部周囲に生じる骨髄部の炎症性変化との鑑別が困難であるため、over diagnosisとなりやすい。上記の表面コイルによる詳細な顎骨の描出に加え、炎症と腫瘍の鑑別を可能とする撮像シーケンスの開発が求められる。Rochester大学助教授のDr. Kwokにより作成された顎骨全体を覆う顎骨専用の表面コイルにより、ファントムを用いて下顎骨の描出に最適なシーケンスを検討中である。 CBCTによる下顎歯肉癌の顎骨浸潤の描出精度の評価については、CBCT検査が施行された歯肉癌症例の画像により検討中である。
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