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炭酸ガスレーザーを併用した歯髄保護法の確立および臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 18791412
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関日本歯科大学

研究代表者

鈴木 雅也  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 助教 (10409237)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード保存修復学 / 直接覆髄 / 炭酸ガスレーザー
研究概要

本研究は、歯の露髄面を炭酸ガスレーザーによって処理した場合の歯髄治癒の性状を明らかにし、直接覆髄処置に有効な照射方法・照射設定を検索し臨床のシステム確立に役立てるのが目的である。
日本歯科大学新潟病院に来院した患者で、何らかの原因で生活歯の抜歯を必要とし、研究に承諾を得た患者の歯を用いて、炭酸ガスレーザーを併用した直接覆髄処置を施した。(日本歯科大学新潟生命歯学部倫理委員会の承認を得ている)。被験歯は経過観察の後抜歯(最短14日、最長348日以上)、通法にてパラフィン包埋を行い、薄切連続切片を作製、各種染色を行い観察した。被験歯21歯(9名)のうち、18歯はまったく無症状であった。3歯で術直後に消炎鎮痛剤を服用したが、違和感程度であり1〜2日で消退した。観察期間中に不快症状の発現や経過不良となる症例は無く、抜歯直前に歯髄電気診査で生活歯であることを確認した(H20年2月現在で19歯を抜歯)。病理組織学的には、術後30日前後において露髄部付近の血管拡張、充血が強く存在し、象牙芽細胞と象牙前質の消失が観察された。炭化組織は露髄表層に留まらず一部断片的に歯髄組織内に及んでいた。30日以上経過すると炎症性変化は減少傾向にあり、51日(DY有り)では充血は残存しているものの新生象牙質と髄腔内壁に刺激象牙質の形成を観察し、104日(DY有り)では完全象牙質橋を認めた。深部組織は安静な状態であったが、表層付近の歯髄組織内に炭化組織が残存していた。47日(DY無し)でも再表層に石灰化基質の形成を認めた。炭酸ガスレーザーを直接覆罩処置へ応用することで、術中は炭化・熱変性組織による痂皮の形成により組織液の滲出や再出血は無くなり、その後の覆罩・修復処置はゆとりを持って行うことができた。今後、組織内に残存する炭化組織の動向も含め炭酸ガスレーザー処理の有効性について検討を重ねる予定である。
(DY:Dycal,水酸化カルシウム製剤)

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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