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感染象牙質の修復によるMI(ミニマルインターベンション)

研究課題

研究課題/領域番号 18791414
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関鶴見大学

研究代表者

英 將生  鶴見大学, 歯学部, 助教 (80329226)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード再石灰化 / 表面・界面物性 / 物性試験
研究概要

F徐放リチャージ機能など接着材に"機能"を持たせたシステムを利用し,感染象牙質を再石灰化等で修復できれば,より歯質保存的な齲蝕治療が可能になる.さらなるMIを目指し,機能を備えた接着材を用いて接着処理した感染象牙質の物性および感染象牙質に対する接着強さについて実験を行い,感染象牙質修復を検討した.
本研究において,被験歯は抜去齲蝕歯が最良であるが,適した齲蝕歯数の確保が困難であったこと,各齲蝕歯の感染象牙質の状態が異なることなどから,今回は各象牙質被着面にエッチング材を一定時間作用させ,脱灰象牙質を規定した抜去歯を被験歯として使用した.その被験歯を用い,微小引張り接着試験による接着強さの検討と破断面のSEM観察を行った.
脱灰象牙質あるいは健全象牙質にF徐放リチャージ機能接着材で接着処理し試料を作製後,蒸留水あるいは人工唾液+F溶液に,それぞれ1日または1ケ月浸漬し,微小引張り接着試験を行った.脱灰象牙質にF徐放リチャージ機能接着材で接着処理し,蒸留水に1日浸漬した試料の接着強さは,健全象牙質に接着処理後,同条件に浸漬した試料と比較して低い傾向にあった.しかし,脱灰象牙質に接着処理後,人工唾液+F溶液に1ケ月浸漬した試料の接着強さは,蒸留水1日浸漬試料と比較して高い結果が示された.破断面のSEM観察からは結果を示唆する傾向の所見が観察された.再石灰化確認のため超微小押し込み硬さ試験による物性検討を試みたが,試料の特殊性から測定不可能であった.現在,EPMAによる分析を検討中である.今回脱灰象牙質の使用で,無機質のみの着目となってしまったが,今後有機質の変性等を考慮し検討する必要がある.今回の研究から,F徐放リチャージ機能接着材は脱灰象牙質を再石灰化する可能性が示され,今後臨床において感染象牙質を再石灰化,修復する可能性を有する有用な接着材料として期待できる.研究継続予定である.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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