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高強度セラミックスの接着性改善に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18791455
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

川本 善和  日大, 歯学部, 助手 (40366604)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード歯学 / セラミックス
研究概要

本研究では,高強度セラミックスである酸化アルミニウムに対する接着強さの改善,特に機能性モノマーの影響について明らかにすることを目的とし,酸化アルミニウム,プライマー,接着剤を使用し,以下の項目について研究を行った。
酸化アルミニウムに対する機能性モノマーの影響を判定するために,純度99%の酸化アルミニウムを使用し,金属接着用のプライマーのうち機能性末端の異なるプライマーを選択した。接着試験法は剪断試験法を採用し,耐久性を判定した結果,以下の知見を得た。
短期試験においては,表面処理無しに対して全てのプライマーが有意に高い接着強さを示し,機能性モノマーの接着促進効果が認められたが,各プライマー間に有意差は認められなかった。
接着耐久試験では,各プライマー間に差が認められた。接着強さに最も有効であったのがエステニアオペークプライマーとアロイプライマーであり,リン酸エステルモノマーの有効性が示唆された。続いてホスホン酸,カルボン酸モノマーの順に高い値を示した。これは機能性モノマーの末端基の種類によって接着強さに同様の傾向を示したため,末端基の影響が高いことが考えられる。酸化アルミニウムに対してカルボン酸系モノマーが接着に有効であるとの報告があるが,他のモノマーの効果も確認され更に有効なモノマーが明らかになった。またカルボン酸系モノマーでも構造によって接着耐久性が大きく異なることから中間鎖や末端基の位置や数なども影響することが考えられる。これは非金属に対するプライマーの効果と同様の結果を示すことから,金属酸化物である酸化アルミニウムは非貴金属と同様の影響を受けることが判明した。
今回は機械的維持の比較的得られない平滑面で高い接着強さを示したことから,一般的に接着が期待できることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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