研究課題/領域番号 |
18791460
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
新田 馨子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (20298269)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 光照射器 / 光硬化型グラスアイオノマーセメント / 光源 / 照射時間 / 色調安定性 / 吸水量 / 溶解量 / 光強度 / 硬化深さ / ヌープ硬さ |
研究概要 |
昨年度の科学研究費補助金における研究では、光源の違いが光硬化型グラスアイオノマーセメントの硬化深さおよびヌープ硬さに影響を与えていることがわかった。本年度はさらにその相関性を詳細にするため、各照射器で硬化させた光硬化型グラスアイオノマーセメントの色調変化、吸水量および溶解量についての実験を行った。実験は従来型のハロゲンランプ、LED(2種)、プラズマの異なる光源を持つ4種類の光照射器を使用して光硬化型グラスアイオノマーセメントを硬化させ、各実験の試料とした。 1. 色調変化は濃度を一定にしたコーヒー溶液に各光照射器で硬化させた試料を浸漬して、浸漬前との色差ΔE*abを1日ごとに1週間測定した。その結果、試料の色調はどの試料においても経時的に色差変化が認められ、光照射器のライトガイド中心部よりも辺縁部の方がおおむね変化が大きかった。これはライトガイド中心部の方が辺縁部よりも光強度が高いことに起因すると考えられる。 2. 吸水量および溶解量はISOの方法に準拠して行った。その結果、各照射器間の吸水量に大きな差は認められなかったが、溶解量は光強度の低い照射器を使用して硬化させた試料が最も大きな値を示した。 以上により、光照射器の光強度および光源の違いは光硬化型グラスアイオノマーの物性に影響を及ぼすことが明らかになり、化学反応による硬化と光照射による硬化のデュアルキュアー型の材料でも光照射は十分に行う必要があることが示唆された。
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