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口腔癌の高度浸潤能獲得機構におけるWnt遺伝子の発現制御および機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18791497
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

瀧 雅行  広島大学, 病院, 歯科診療医 (00403551)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード口腔扁平上皮癌 / 上皮・間葉移行 / Wnt-5a
研究概要

高度浸潤型扁平上皮癌細胞は,その形態が繊維芽細胞様形態を呈し,上皮・問葉移行(EMT)を獲得していることを報告してきた。これらの細胞では細胞間接着因子E-cadherinの発現が低下し,基質分解酵素MMP-2が高発現を示し,またE-cadherinの転写を抑制する転写因子Snailが高い発現を示す。さらに,Snailの遺伝子導入により扁平上皮癌細胞においてEMTが誘導される。
形態形成遺伝子の1つであるWntは,細胞の増殖や分化を制御しており,そのシグナルが癌の浸潤に関与する可能性が報告されている。申請者らは,高度浸潤型扁平上皮癌細胞ではWnt-5aの発現が上昇することを見いだし,その機能を解析する上で,ヒトWnt-5a発現ベクターを作製し,これを導入したA431細胞を樹立した。この細胞ではEMTの誘導を認めず,そのシグナル伝達を担うprotein kinase Cおよびcalmodulin-dipendent protein kinase IIの活性化の上昇を認めた。また再構成三次元培養法を用いて,浸潤様式の検討を行ったところ,コントロールのA431細胞に比較し,細胞間接着を保ったまま索状に連なる強い浸潤像を示した。そこで,Wnt-5aを強制発現させた細胞で,54676個のヒト遺伝子を載せたGeneChip[O!R])を用いて,網羅的な遺伝子発現解析を行った。その結果,基質分解酵素MMP群,Wnt群,Keratinなどの細胞骨格群,ケモカインやサイトカイン群を見いだし,Wnt-5aの標的遺伝子を同定した。これらの遺伝子群はWnt-5aにりる高度悪性化機構のターゲットとなる可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2006

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Up-regulation of stromal cell-derived factor-la and its receptor CXCR1 expression accompanied with epithelial-mesenchymal transition in human oral squamous cell carcinoma2008

    • 著者名/発表者名
      Taki M
    • 雑誌名

      Oncology Reports 19

      ページ: 993-998

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 扁平上皮癌細胞におけるSnailによる上皮・間葉移行を介した遺伝子発現制御の解析2006

    • 著者名/発表者名
      瀧 雅行
    • 雑誌名

      日本口腔組織培養学会雑誌 15巻・2号

      ページ: 27-36

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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