研究課題/領域番号 |
18791530
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
楢本 浩子 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (30410426)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 頭頚部癌 / 薬剤耐性 / ABCトランスポーター / 溶骨性骨転移 / 抗癌剤耐性 / 薬剤トランスポーター / 骨関連細胞 |
研究概要 |
本年度は、頭頸部癌細胞の主な組織型である口腔扁平上皮癌および唾液腺癌における特異的な抗癌剤感受性と細胞内薬剤濃度を減少させる薬物トランスポーターの発現を検討することを目的として、頭頸部癌細胞としてマウス扁平上皮癌細胞(Sq-1979)と唾液腺癌細胞(NR-PG)を、ヒト口腔扁平上皮癌細胞SCC-HA、唾液腺癌細胞HSYを用いて、培養細胞の抗癌剤ビンクリスチン(VCR)に対する感受性試験と耐性誘導、RT-PCR法によるABCトランスポーター(ABCT)mRNAの発現の検討、ABCTのmRNA発現クローン細胞の抗癌剤多剤耐性の検索を行った。VCR反復処理によりそれぞれの細胞はVCRに対するIC_<50>を増加させたが、唾液腺癌細胞特異的にmultidrug resistance-associated protein(MRP)7が発現の亢進がみとめられた。MRP7の発現が亢進した細胞株およびクローン細胞においては、VCRに対する薬剤耐性のみならず、作用機序の異なる抗癌剤であるドセタキセル(DOC)に対する交差耐性を獲得していた。これらの薬剤感受性の低下はMRP7特異的阻害剤により抑制され、MRP7が唾液腺癌において薬剤交差耐性獲得に寄与していることが示唆された。
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