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乳歯歯根膜における生理的歯根吸収調節因子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 18791580
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児系歯学
研究機関九州歯科大学 (2007)
福岡歯科大学 (2006)

研究代表者

福島 秀文  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (70412624)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード生理的歯根吸収 / 乳歯 / 歯根膜 / 破骨細胞 / 破歯細胞 / TNFα / Notch / Jagged1 / 歯牙交換
研究概要

平成19年度は,平成18年度にcDNAマイクロアレイを用いて乳歯の生理的歯根吸収調節因子として選別した分子の破骨細胞分化における役割について検討した。
その結果,
(1)破骨細胞前駆細胞を破骨細胞分化必須因子(RANKL)で刺激するとTNFαを産生した。このTNFαはオートクライン的に作用することにより,破骨細胞の分化・誘導を促進していることを明らかにした(Biochem Biophys Res Commun.2007 15;945-5O)。これまで炎症時における過剰な骨吸収に重要な役割を担っていると考えられていたTNFαが,生理的な骨リモデリング時にも重要な役割を担っていることが示唆された。
(2)(1)と同様に破骨細胞前駆細胞をRANKLで刺激するとNotch2の発現が誘導された。破骨細胞前駆細胞をNotchシグナルの阻害剤,γセクレターゼ阻害剤で前処理した後にRANKLで刺激すると破骨細胞分化が抑制された。さらに,Notch2に対するshRNAを用いてNotch2の発現を選択的に抑制するとRANKLによる破骨細胞分化を抑制した。一方,恒常的活性型Notch2を破骨細胞前駆細胞に過剰発現させるとRANKLによる破骨細胞分化を促進した。また骨芽細胞をPTHrPで処理するとNotchシグナルのリガンドであるJagged1の発現が誘導された。さらにNotch2が。RANKLシグナルの下流分子として働くNF-κBと協調して破骨細胞分化を調節していることを明らかにした(論文投稿中)。以上の結果から,乳歯の歯根吸収時に萌出中の永久歯胚から分泌されるPTHrPが乳歯歯根膜細胞にJagged1の発現を誘導し,破歯細胞前駆細胞のNotchシグナルを活性化することで破歯細胞分化を制御している可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] RANKL-stimulated TNFalpha production in osteoclast precursor cells promotes osteoclastogenesis by modulating RANK signaling pathways.2007

    • 著者名/発表者名
      Nakao A, Fukushima H, Kajiya H, Ozeki S, Okabe K.
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 15

      ページ: 945-945

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] RANKL刺激により破骨細胞前駆細胞から自己分泌されるTNFαは、c・fbs及びN FATclを介して破骨細胞形成を促進する2007

    • 著者名/発表者名
      中尾 彰宏, 塩島 秀文, 岡本 富士雄, 鍛治 屋浩、岡部 幸司
    • 学会等名
      第25回日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Jagged1刺激により活性化されるNotch2シグナルは破骨細胞の分化を制御する2007

    • 著者名/発表者名
      福島 秀文, 中尾 彰宏, 岡本 富士雄, 鍛治 屋浩, 自見 英治郎, 岡部 幸司
    • 学会等名
      第25回日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Notch2シグナルはNFκBシグナルと共調し破骨細胞の分化を制御する2007

    • 著者名/発表者名
      福島 秀文, 中尾 彰宏, 岡本 富士雄, 鍛治 屋浩, 自見 英治郎, 岡部 幸司
    • 学会等名
      第49回歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      札幌
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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