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日本人におけるPAI-1遺伝子の一塩基多型と歯周炎との関連の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18791597
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

中村 利明  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (60381183)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード遺伝子 / 歯学 / 歯周病 / PAI-1 / 遺伝子多型
研究概要

歯周炎は歯周病原性細菌の感染による炎症性疾患であるが、その発症と進行には様々な環境要因と遺伝的要因が関与する多因子性疾患である。近年、遺伝子解析技術の急速な進歩により、歯周炎の遺伝的要因の解析を目指した遺伝子学的研究が進んでおり、細胞外基質の分解や炎症に深く関与しているPlasminogen activator-Plasmin系(線溶系)の調節因子であるPlasminogen activator inhibitor-1(PAI-1)に着目した。歯周病患者の歯肉溝滲出液中のPA活性は健常者と比較して高いことが知られている。このことからPAI-1は歯周組織の発症・進行もしくは歯周組織の恒常性の維持に関与していると考えられ、PAI-1の一塩基多型による発現・活性の個人レベルでの差は歯周炎の感受性に関係している可能性があり、PAI-1の遺伝子多型と歯周炎との関係を検索することとした。歯肉溝浸出液中のPAI-I量のELISAを用い測定した。遺伝子解析はシークエンス法を用い、PAI-1遺伝子のプロモーター領域の675bp上流のSNP(4G or 5G allele)について検討した。結果、(1)GCF中のPAI-1濃度は、健常部位(平均PPD2.5mm)68pg/mlに対し、歯周炎罹患部位(平均PPD5mm)では224pg/mlで、高い値を示した。(2)侵襲性歯周炎群とControl群を比較検討したところ、Allele頻度では差は認められなかったが、Genotype(4G/4G,4G/5G,5G/5G)において有意差が認められた(χ^2検定)。これらのことから、日本人においてもPAI-1の遺伝子多型と侵襲性歯周炎が関連する可能性が示されたが、被験者数が十分ではないなどの問題もあり、今後も引き続き検討が必要である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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