研究課題/領域番号 |
18791605
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
伊藤 正満 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10319197)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 高生体融合性レジン / デキストリン / 骨誘導蛋白 / BMP / 徐放性 / EMA / TA / HX |
研究概要 |
申請者は本年度、BMP含有メンブレンタイプレジンを用い、ウサギ大腿骨に作成した骨欠損に蓋をするような形での移植実験をメインに行った。骨の再生およびその増生を想定した実験を行いコーンビームCTによりその解析を行った。しかし、今回設定した条件では予想されたような有意な骨再生は確認できなかった。 また予備実験的に同時に行っていた、3次元CTによるBMP骨誘導機序の解明実験では、異所性誘導骨の発生部位は、ほぼ空隙の範囲内に起こり、BMPは、異所性に骨誘導した場合は、初期に形成された小さな骨が外側方向に成長していくのではなく、最初から最終系の形に形成され、骨が融合していく。誘導骨が既存の骨と反応した場合,骨の添加を引き起こし増生していくことが分かった。 以上のように、本年度実験では、残念ながら申請者が当初の目指したような水平性骨欠損に対する垂直方向への新整骨誘導を確認することは出来なかった。しかし、BMPによる新生骨誘導の形態学的機序の解析がマイクロCTを使って可能であったこと、開発したメンブレンタイプレジンのin vivoでの操作性、骨組織に対する生体親和性が大変良好であることが確認出来たことから、今後、条件を変えての追加実験を継続して行うことにより、当初目指したBMP含有メンブレンによる新整骨の誘導は実現可能であることを確信した。
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