• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

人工ニューラルネットワークを利用した虚血性脳疾患の歯科的リスクファクターの検討

研究課題

研究課題/領域番号 18791609
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

伊藤 進太郎  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (00361105)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード大脳白質病変 / 現在歯数 / MRI / 人工ニューラルネットワーク / 高齢者 / 脳 / 虚血性病変
研究概要

近年、脳血管障害の発症と歯周病の関連が報告されているが、MR画像で認められる無症候性の病変については未だ検討されていない。大脳白質病変はMRIのT2およびプロトン密度強調画像で高信号域として見られる虚血性病変であり、症候性脳血管障害のハイリスク群として近年注目されている。本研究は大脳白質病変の容積と歯周病およびその転帰である歯の喪失との関連を検索した。
被験者は認知機能障害やうつ状態を認めない69〜75歳の居宅高齢者108名(男女各54名)であり、本研究の趣旨と内容および安全性について口頭および書面にて十分説明し、同意を得ている。大脳白質病変は、T1強調、T2強調およびプロトン密度強調の3種のMR画像から、人工ニューラルネットワークによる非線形クラスタリングの手法を応用することにより自動的、定量的に検出することができる。本研究では、この手法を利用して頭部MR画像から大脳白質病変の容積を自動的に算出した。歯周病の指標にはCPITNを用いたが、中高齢者における歯の喪失の主原因は歯周病であることから、現在歯数についても検討した。その後、大脳白質病変の容積を従属変数、年齢、性、収縮期血圧、随時血糖値、喫煙状況などのほか、CRITNまたは現在歯数を説明変数として有意水準5%で重回帰分析を行った。
その結果、大脳白質病変の容積増加の因子として、CPITNは有意ではなかったが、現在歯数の減少は年齢上昇(P<0.01)、収縮期血圧の上昇(P<0.01)とともに有意であった(P<0.05)。したがって、歯周病の炎症の進行や蓄積は、年齢や血圧と独立して病変の形成に関与する可能性があると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 中高齢者における抑うつスコアの高値に関わる歯科的要因:大迫研究2007

    • 著者名/発表者名
      大井孝, 伊藤進太郎, 山口哲史, 菊池雅彦, 服部佳功, 福田寛, 星晴久, 今井潤, 渡邉誠
    • 学会等名
      日本老年歯科医学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-06-21
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 地域高齢者における口腔状態と精神機能の縦断的検討2007

    • 著者名/発表者名
      西村一将, 高津匡樹, 大井孝, 菊池雅彦, 玉澤佳純, 服部佳功, 坪井明人, 佐藤智昭, 岩松正明, 伊藤進太郎, 小牧健一朗, 土谷昌広, 山口哲史, 大森芳, 辻一郎, 渡辺誠
    • 学会等名
      日本老年歯科医学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-06-21
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 骨格筋機能的磁気共鳴画像を用いた咀嚼筋活動の測定2007

    • 著者名/発表者名
      山口哲史, 伊藤進太郎, 渡部芳彦, 今泉修, 渡辺誠
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2007-05-19
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 咬合・咀囎が創る健康長寿(噛み合わせと脳.渡邉 誠、伊藤進太郎、大井 孝.120-126ページ)2007

    • 著者名/発表者名
      野首 孝祠
    • 総ページ数
      177
    • 出版者
      大阪大学出版会
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi