研究課題/領域番号 |
18791619
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 賢晃 日本歯科大学, 生命歯学部, 非常勤助手 (20409246)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 摂食・嚥下リハビリテーション / トレーニングディバイス / 間接的訓練 / 口腔機能 / 脳血管障害患者 |
研究概要 |
1.【目的】H19年度において、前年度で開発した口腔機能を賦活化させるためのトレーニングディバイスの効果を検証するため、摂食・嚥下障害患者を対象に口唇圧および舌圧測定装置および摂食・嚥下機能評価として「RSST」、「食べこぼし」、「食物残渣」を検討した。2.【対象と方法】某回復期リハビリテーション病院に入院中の脳血管疾患後遺症患者5名(男性5名、女性0名、平均年齢65.2±9.8歳)を対象群とし、昨年度プログラムを作成した訓練法を用い1ヶ月、言語聴覚士の指導のもと本ディバイスを用いた間接的訓練を行い、その効果について、口唇圧および舌圧を測定して検討した。また、本年度購入した筋電図(MP-150WSW-HN)を用い、測定システムの開発を行った。なお、コントロール群として同じく脳血管疾患後遺症患者7名(男性5名、女性2名、平均年齢68.4±4.9歳)には通常のST訓練のみを1ヶ月行った。3.【結果と考察】対象群において、5名中4名に、口唇圧の増加が認められ、対象者全員に舌圧の増加が認められた。さらに両者とも増加した者は4名であった。また、摂食・嚥下機能の評価であるRSSTの改善が認められた者は5名中3名であった。食べこぼし、食物残渣が改善した者は5名中2名であった。効果のみられなかった者は、障害が重度であることや、訓練法を十分習得できなかったことなどの要因がうかがわれた。一方、コントロール群においては、7名中2名に口唇圧の増加が認められたが、舌圧の増加、嚥下機能の改善は認められなかった。また、効果の検証と同時に筋電図(MP-150WSW-HN)を用いた測定システムの開発を行い、口唇圧計、舌圧計とそれぞれ同期させることにより、口輪筋、咬筋、舌筋の変化を捉えることが可能となった。以上のとおり、ディバイスを検証し、その有効性が認められた。
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