研究課題/領域番号 |
18791650
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
東野 定律 国立保健医療科学院, 福祉サービス部 福祉技術開発室, 研究員 (60419009)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 看護 / 看護必要度 / 教育システム |
研究概要 |
本研究では、看護必要度を正確にアセスメントすることができる看護師を養成するために、第1に、同一患者に対して、各評価者の判断が異なった事由に関する分析を行なった。第2に、分析結果をもとに評価者の一致度を高めるための教育研修の方法論を検討した。第3に、これらの方法論を基礎とした看護必要度評価者養成支援システムに係る資料の提示を行うことを目的とした。 平成19年度は、前年度に行なった調査結果を踏まえ、看護必要度評価者養成支援システムのコンテンツ作成とその検証を行なった。具体的には、以下について行ってきた。 1.看護必要度評価者システムに含めるべきコンテンツを選択するための研究委員会を設置し、 2.患者を評価する際の手順を整理した。 3.アセスメントに際して、看護師から、よく出される質問の内容を分類し、整理しアセスメントする上での注意点を整理した。 4.アセスメント結果の分析から最も判断誤差が生じやすい調査項目を整理した。 5.判断誤差が生じやすい調査項目および調査場面をコンテンツとし、これらの内容を繰り返し、見て判断することができる看護必要度評価者養成システムの結果のアウトプットについて検討を行った。 以上の結果、患者の状態を実際にみることなく、思い込みや推測によって判断することが多い問題については、ビデオなどの映像を利用し、実際の患者を試験的に評価するという継続的な評価システムを構築することが必要であると考えられた。 また、このような対応を講じることは、(1)適切なフィジカルアセスメントが出来る(2)主観的情報と客観的情報の区別を理解する(3)データに基づいた評価が出来る等といった看護師の能力を向上させる上で重要であることが示された。
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