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ラオス人民民主共和国における周産期の健康希求行動と妊産婦死亡に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18791694
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

嶋澤 恭子  滋賀県立大学, 人間看護学部, 助教 (90381920)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード健康希求行動 / 妊産婦 / ラオス / 周産期 / 助産学
研究概要

昨年度末から今年度にかけて,ラオス南部のモン・クメール系の6つの村落にて妊娠中あるいは1年未満の乳児を持った母親(52名)を対象に,周産期における健康希求行動について半構成の質問紙を用いたインタビュー調査を行った。また,同じ地域の病院や診療所のANC(antenatal care)に従事する医療スタッフ(11名)およびANC受診後の妊産婦(8名)からも聞き取りを行った。
結果,妊娠中の健康問題は腹痛や胎児の位置異常といった自覚があった場合のみ受診行動をとり,それ以外は受診しない。さらに妊娠以前と妊娠中において特に仕事の量は変わらず,産後のyufai(産後養生として一時的に火で体をいぶす習慣)に備えて,妊娠中に薪集め,精米といった労働が増える傾向にあった。健康問題としては妊娠中より産後に多く見られ,その内容としては腰痛,発熱,頭痛,めまいといったものであった。健康希求行動の選択肢については,施術師か病院のどちらを選択するのか,症状の原因によって違いが見られた。その中でも,受診や薬の購入,施術師による治療という決定権は夫や姑にあり,自身は休息を取ることや薬草を用いるといった決定のみという傾向が見られた。彼らが緊急あるいは必要と考えるケースにおいて,現実に可能なrefer resourceを彼ら自身(家族,ヘルスボランティア,村長ら)で捻出し対処していることが明らかになった。
医療者は,人々が治療を求める際に一見「合理的ではない」選択をすることによって困惑させられているが,彼らとの「リスク」や「異常」のとらえ方のずれから生じる結果でもあると考えられる。さらなる課題として,当事者である女性,医療者,施術師などの行為者たちのそれぞれの「リスク」「異常」のとらえ方,そして相互の交渉のあり方について取り組みたい。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 「南ラオスにおける妊産婦の死亡状況」2007

    • 著者名/発表者名
      嶋澤 恭子
    • 学会等名
      第16回びわこ国際医療フォーラム
    • 発表場所
      ピアザ淡海
    • 年月日
      2007-07-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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