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注意欠陥多動性障害児を持つ母親における愛着形成

研究課題

研究課題/領域番号 18791702
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関愛媛県立医療技術大学

研究代表者

真野 祥子  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 助手 (90347625)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード注意欠陥多動性障害 / マターナルアタッチメント / 半構成的面接 / 愛着 / 母子関係
研究概要

学童期のADHD児を持つ母親を対象とし,マターナルアタッチメント形成プロセスの特徴について検討した。12人の母親に半構成的面接を実施し,児の行動と養育について母親自身の情動体験を含めて聞き取りを行った。ADHDの症状は母親のネガティブな感情を引出し,問題行動に直面するとネガティブな感情が生起し養育態度も厳格になりがちであったが,その一方で可愛いと思える様子の時にはポジティブな気持ちとなっていたように,アンビバレントな状態が特徴的であった。マターナルアタッチメントの状態は,ルールに沿った行動が求められる学校生活が開始されると悪化していた。この時期のマターナルアタッチメントは母子の生活史の中で最も悪い状態となるのであろう。ADHD児の母親は診断を肯定的に受け止めていた。診断後,母親は自責の念から解放され,本を読んだり親の会に参加し,疾患に関する知識を得ていた。その結果,問題行動が起こった時はその原因を冷静に考えることができ,行動の見方と養育態度も変化したと実感していた。また,診断後,ポジティブなエピソードは顕著に増加し,小学校入学後に大幅に増加したネガティブなエピソードは診断後に減少しており,小学校入学と診断は母親にとって転機であると言える。しかし,将来への不安は依然として大きなままであり,最終的には学校教育終了後,就職や結婚等の社会的自立について将来の見通しが持てず不安を抱いていた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 注意欠陥多動性障害児の母親における育児ストレスと抑うつとの関連2007

    • 著者名/発表者名
      眞野祥子、宇野宏幸
    • 雑誌名

      小児保健研究 66(4)

      ページ: 524-530

    • NAID

      10019821883

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 注意欠陥多動性障害児の母親における育児ストレスと抑うつとの関連2007

    • 著者名/発表者名
      眞野祥子, 宇野宏幸
    • 雑誌名

      小児保健研究 66巻4号(未定)

    • NAID

      10019821883

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] ADHD児の母親が抑うつ状態に至るプロセスについて2007

    • 著者名/発表者名
      眞野 祥子、宇野 宏幸
    • 学会等名
      第49回日本小児神経学会総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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