研究概要 |
本研究の目的は,国内におけるひとり親家庭の親の就労状況の実態とそれが生活に与えている影響について明らかにしひとり親家庭におけるワーク・ライフ・バランスを考慮した子育て・親支援プログラムの開発をし,必要な視点を見出すことである. 本研究より,「適時且つ的確な相談事業のサービスが得られにくい実態に対する調整」,「予算・人員削減に起因するサービスカの増強」「さらなる対象者ニーズの把握と対応へのエンパワーメントの必要性」が抽出された.試案を検討及び開発する上で,実施者自身がわが国の現状を楚まえたひとり親家庭支援の考え方や方法論の構築を踏まえる必要があることが明らかになった.さらに支援に対する多角的な視点をもったコーディネート能力への促進に対する支援を踏まえたプログラム開発が重要かつ急務であることが明らかとなった.特に本プログラムは昨今における日本の現状から個々の対象者ニーズに沿う事業展開となりにくい側面があるため、ひとり親に対する支援の位置づけと質の検証を随時実施することでより対象者が健康で安心して生活できる一助になると期待できると思われる.
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