研究概要 |
本研究は、わが国の精神医療における暴力発生予測のためのアセスメントツールを開発することを目的とした。まず,精神看護の教科書・参考書を対象とした暴力発生予測のアセスメントの検討,国内精神科病院のマニュアルの検討・現任教育の現状把握、精神医療に携わる看護師の暴力発生予測に関するアセスメントについてのインタビューを実施した。その結果から暴力発生予測のアセスメント項目の抽出および暴力発生予測のアセスメントツールを作成した。作成したアセスメントツールは,「なにかおかしい」「なんかいつもと違う」を感じ取り,焦燥・興奮,混乱,衝動性,言語的威嚇,物理的威嚇,身体的威嚇,いつものその人との違いについて48時間継続した観察を行うことが暴力の発生予測に有効であることが示唆された。
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