研究概要 |
本研究は,介護老人保健施設(以下老健とする)における看取りに対する施設スタッフの揺らぎと満足度について明らかにすることを目的とした。1次調査として,実際に看取りを行っている老健の看護管理者,看護職者,介護職者を対象に質問紙調査を実施した(有効回収率は看護管理者48.9%,看護職者33.1%,介護職者25.5%)。2次調査は1次調査をもとに,22名(管理者4名,看護職者6名,介護職者12名)にインタビューを実施した。その結果,老健における看取りの現状と,管理者,看護職者,介護職者それぞれの揺らぎと満足感が明らかになった。高齢者医療,福祉,介護に関する制度の変遷の中,老健における看取りは喫緊の課題である。今後も丁寧に調査を続け,検討を重ねていく必要があると考える。
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