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MSFを分子標的とした口腔癌の浸潤抑制に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18799008
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

大江 剛  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (60432762)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードMiration Stimmulating Factor / 口腔扁平上皮癌 / 細胞癌化能 / 分子標的治療 / 癌
研究概要

Migration Stimmulation Factor (MSF)は癌細胞に対する細胞遊走促進作用および血管新生作用を介して癌の進展に寄与している。そこでMSFが癌の新規分子標的となりうるかについて、当教室の有する4種の口腔扁平上皮癌細胞株(BHY,TYS,HNT,HSC3)を用いて検討した。
まず、これらの細胞株がMSF mRNAを発現していること、癌細胞培養上清中にMSF蛋白が分泌されていることを確認した(リアルタイムPCR法、ドットブロット法)。次にこれらの細胞株にMSFに対するsiRNAを遺伝子導入することでMSFノックダウン細胞を作製し、MSF mRNAおよび培養上清中のMSF蛋白の減少を確認した。なお、MSF発現抑制が確認された細胞は5種類のインターフェロンターゲット分子(OASl,0AS2,MX1,ISGF3g,IFITMI)の発現誘導の有無を検索し、オフターゲット効果が無いことを確認した。MSFノックダウン細胞はコントロールRNA導入細胞(コントロール細胞)と比較して細胞増殖能および細胞遊走能が低下していた(MTTアッセイ、マイグレーションアッセイ)。また軟寒天培地上でMSFノックダウン細胞を培養したところ、コントロール細胞より細胞増殖が有意に低下しておりMSFが足場非依存性の増殖に関与していることが示唆された(ソフトアガーアッセイ)。さらにMSFノックダウン細胞はコントロール細胞よりコロニー形成能が低く、MSFが細胞の接触増殖抑制に関与する可能性が示唆された(コロニーフォーメイションアッセイ)。
以上の結果より、口腔扁平上皮癌細胞株におけるMSFの発現が細胞癌化能に関与していることが示唆され、MSFの抑制は口腔癌の新規分子標的治療の可能性を有していると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Migration Stimulating Factor(MSF)Expression in Oral Cancer is a Potential Molecular Target2007

    • 著者名/発表者名
      大江 剛
    • 学会等名
      第66回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      神奈川県横浜市パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-10-03
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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