研究課題/領域番号 |
18800012
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中尾 彰宏 東京大学, 大学院・情報学環, 准教授 (60401238)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 1,350千円 (直接経費: 1,350千円)
2006年度: 1,350千円 (直接経費: 1,350千円)
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キーワード | オーバーレイネットワーク / テストベッド / ノード仮想化技術 / 世界規模分散システム / ユビキタスネットワーク / ネットワークアーキテクチャ / ネットワークサービス / 分散システム / アクセスネットワーク / インターネット高度化 |
研究概要 |
ユビキタス・コンピューティングを支えるプラットフォームとしてオーバーレイ・ネットワーク・テストベッドが注目されているが、現在最も多くの研究者から実験環境として支持されているオーバレイ・ネットワーク・テストベッドであるPlanetLabは、(1)世界規模で地理的に分散している、(2)一般ユーザがインターネットから実験的サービスにアクセス可能である、という利点を持つ。その一方で、PlanetLabでは研究者へVMを提供することでリソース制御を行うが、その環境がLinux-VServerに限定されているため、研究者が独自に修正したOSを用いて実験することが困難である他、実験環境の状態保存等にも制限があった。本研究では、この問題を解決するためにPlanetLabのVMM制御部に注目して、(1)複数のVMMを統合的に使えるようなVMM Frameworkを定義し、(2)VMM FrameworkをPlanetLabのマネジメントシステム上にXenを用いて実装し評価を行った。具体的には、オーバレイネットワークテストベッド上で複数のVMMを用いて仮想ノードを制御するための統合されたAPIを新たに定義し、その有用性を検証するために、VMMの一例としてXenを用いてPlanetLabのマネジメントシステム上に実装を行い、評価を行った。また、この実装を進める上でVMのディスクイメージの転送時間問題が新たに発生したが、チャンク分割とディスクイメージの世代間の差分圧縮、キャッシュ、マルチパス、並列データブロック転送をそれぞれ組み合わせることによって高速化した。その結果、研究者が独自に修正を施したOSを使用したり、OSレベルのデバッグやネットワーク全体の状態保存を行って他のユーザに実験環境全体を移譲することができるようになるなど、PlanetLabの柔軟性を改良することができた。これらの貢献を通して、ユビキタスコンピューティングを支えるオーバレイネットワークテストベッドの将来のあるべき姿を提示した。
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