研究課題/領域番号 |
18800026
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知覚情報処理・知能ロボティクス
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 (2007) 奈良先端科学技術大学院大学 (2006) |
研究代表者 |
坂田 宗之 財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究員 (00403329)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,040千円 (直接経費: 2,040千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 1,040千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ユーザ位置同定 / 赤外線タグ / ユビキタス / 無線通信 / 広角カメラ |
研究概要 |
近年、刻々と変化する人の現在位置を利用したサービスへの関心が高まりつつあるが、GPSが広く普及した屋外とは異なり、屋内を対象としたユーザ測位システムは確立されていない。本研究では、オフィスなどの屋内環境を対象に、屋内無線通信によるおおまかな位置同定とカメラと赤外線タグを用いた精度の高い位置同定を組み合わせ、拡張性の高い位置同定システムの実現へ向けての研究を行った。 今年度は、昨年の研究に引き続き、屋内ユーザ位置同定システムのプロトタイプシステムを構築し、能力や有効性を検証する実験を行った。本年構築したプロトタイプシステムに使用される複数部分領域高速読出しCMOSイメージセンサは、通常のビデオカメラのフレームレート(30フレーム/秒)の画像を撮影しながら、同時にその画像中に設定した部分領域の画像を高速に(1200フレーム/秒)撮影可能であり、本システムにおいては、赤外発光タグの発光を追跡するユーザ位置同定と、同じ赤外発光タグから100Hz程度の点滅を用いて発信されるユーザ識別信号を読み取るユーザ識別を同時に実現可能である。よって、従来構築してきたシステムよりもシステム構成が簡素になり、ユーザの携帯するデバイスの軽量化、システムの設置・運営コストの削減が可能となった。今年度行った実験により、構築したプロトタイプシステムでは複数のユーザを同時に追跡、位置同定可能であり、各ユーザを1秒間に2回以上識別可能であること、位置同定の精度は約1m程度であること、部屋で区切られた領域間をユーザの特定の動作無しで移動可能であり、拡張性が高いことを確認した。また現状のプロトタイプシステムで実現可能な簡単なアプリケーション(作業記録支援システム)を構築して、位置情報を利用したアプリケーションが実現可能であることを確認した。本研究の成果は学会発表などで発表された。
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