研究課題/領域番号 |
18800034
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
佐々木 誠 佐賀大学, 理工学部, 助教 (80404119)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,770千円 (直接経費: 2,770千円)
2007年度: 1,390千円 (直接経費: 1,390千円)
2006年度: 1,380千円 (直接経費: 1,380千円)
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キーワード | 車いす / 適合支援 / 運動機能 / バイオメカニクス / 福祉工学 / シミュレータ / 適合 / 関節トルク / 操作性 |
研究概要 |
車いす使用者の身体運動機能と身体負荷をリアルタイムに計測・評価し、個々人に最適な車いす寸法・形状を自動的に探索する新しい適合システムを構築するため、車いすのシート高さ、ホイールベース長さ、トレッド幅、シート角度、背もたれ角度、走行抵抗などを変更可能な車いすシミュレータを開発した。本シミュレータの各部の調節箇所には、電動式リニアアクチュエータとリニアガイドウェイがそれぞれ組み込まれており、様々な実験条件を自由にパソコンで設定することができる。また、車いすの寸法・形状だけではなく、駆動方式も同時に検討できるよう、前年度開発したハンドリム式の3次元駆動力計測システムの他に、レバー式の計測システムを駆動部に取りつけることができる、適合評価の指標としては、身体運動と駆動力の計測結果に基づく運動学的・動力学的な評価、上肢7関節(肩関節の屈伸、内外転、内外旋、肘関節の屈伸、手関節の回内外、掌背屈、澆尺屈)の最大関節トルクの実測値に基づく上肢残存機能の評価、酸素摂取量や心拍数などを用いた生理学的な評価、座面や背もたれの体圧分布の評価などを用いる。 本シミュレータは、様々な実験条件下での計測・評価を効率良く短時間で行えるため、適合に要する車いす使用者の時間的、身体的負担を軽減することができる。さらに、理学療法士や作業療法士などの経験的な知識、勘に頼ってきた現状に対し、処方された適合の根拠と効果を科学的に評価し、適合現場へとフィードバックすることもできるため、車いす適合水準を向上させるための有効なツールになると考えられる。
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