研究課題/領域番号 |
18800039
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
児島 千恵 大阪府立大, 工学(系)研究科(研究院), 助手 (50405346)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,780千円 (直接経費: 2,780千円)
2007年度: 1,390千円 (直接経費: 1,390千円)
2006年度: 1,390千円 (直接経費: 1,390千円)
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キーワード | ドラッグデリバリーシステム / ゲル / デンドリマー / がん転移 / ナノ医療 |
研究概要 |
厚生労働省の統計によると、日本の三大死因は悪性新生物(癌)、心疾患、脳血管疾患である。特に、癌による死亡数は年々増加傾向にあり、癌治療技術の発展は急務である。本研究では、転移性乳癌細胞を標的とした新しいドラッグデリバリーシステム(DDS)を提案する。 まず、本年度は、薬物運搬デンドリマーの作製を行った。市販のG4のPAMAMデンドリマーの末端のアミノ基にBoc-Glu(OBzl)(Boc基で保護したグルタミン酸-gammaベンジルエステル)を反応させた後、トリフルオロ酢酸(TFA)によってBoc基を除去した。得られた化合物は^1H,^<13>C-NMRによって同定した。続いて、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(分子量2000)の水酸基にクロロ蟻酸-4-ニトロフェニルを反応させることによって、アミノ基への反応性を付与し、デンドリマーと結合させた。得られた化合物は^1H-NMR、GPCによって同定を行った。また、GPP(グリシン-プロリン-プロリン)の繰り返し配列の合成を行った。Gly-OBzl(OBzl基で保護したグリシン)とBoc-Pro(Boc基で保護したプロリン)を、HBTUを用いて縮合反応させ、シリカゲルカラムによって精製した。Boc基をTFAによって除去した後、さらにBoc-ProをHBTUを用いて結合させた。得られたトリペプチドを二グループに分け、一方はTFAによってBoc基を除去し、もう一方は接触還元によりOBzl基を除去した。得られたトリペプチドは^1H,^<13>C-NMR、HPLCによって同定した。これらのトリペプチドを縮合させ、ヘキサペプチド(PPGPPG)を合成した。この化合物のOBzl基を接触還元により除去して、アミノ基に反応性をもったヘキサペプチドを合成した。
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