研究課題/領域番号 |
18800062
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
大島 登志一 立命館大学, 映像学部, 教授 (40434708)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 非対称視覚インタフェース / 複合現実感 / CSCW / 投影型インタフェース / プロジェクタ / ハンドヘルドディスプレイ / ヘッドマウントディスプレイ / 協調作業支援 |
研究概要 |
本研究は、複合現実感型CSCWシステムにおいて、HMD装着者グループと非装着者グループとの間の視覚情報ギャップを解消し、円滑な協調作業を実現しようとするものである。本研究では、その解決策として、HMD非装着者に対してHMDと異なる表示装置を提供し併用することで、視覚情報を補うことを試みた。HMD非装着者が予期する情報は、複合現実感型CSCWの文脈においては、3次元の現実世界と仮想世界を共有できるというその技術的特徴から、眼前の現実世界でHMDユーザが体験しているMR空間の状況を自身を基準とする座標系において体験することであると考えられる。また、HMD非装着者とHMD装着者が混在する理由としては、複数人同時体験に要する追加コスト、体験者交替時における手間など、HMDが本質的に持つ物理的制約も大きな条件として考慮しなくてはならない。上記二つの条件において解決手段を検討した結果、投影型インタフェースおよびハンドヘルド型視覚インタフェースがHMDを補完する視覚インタフェースとして適切であると考え、本年度機能検証用のアプリケーションシステムを実装した。当該アプリケーションは、複合現実感技術を用いて、時代劇映画制作における殺陣のトレーニングを役者に体験させるシステムである。本システムでは、役者はビデオシースルーHMDを装着し、CGで表現された相手役の侍との殺陣を体験することができる。このシステムにおいて、プロジェクタを用いた投影型視覚インタフェースを併用することによって、役者以外のトレーナーや、監督やカメラマンなどのスタッフも、HMDを装着することなしに、役者が体験している複合現実空間を共有することができ、役者に対してCGキャラクタとの間合いを指示したり、大道具のレイアウトを調整することなどが可能となった。本成果に基づき論文誌への投稿を準備中である。次年度以降も同一テーマでの研究を継続して実施する計画である。
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