研究課題/領域番号 |
18800088
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 独立行政法人国立健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
谷本 道哉 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康増進プログラム, 特別研究員 (70435733)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,710千円 (直接経費: 2,710千円)
2007年度: 1,370千円 (直接経費: 1,370千円)
2006年度: 1,340千円 (直接経費: 1,340千円)
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キーワード | レジスタンストレーニング / 筋発揮張力維持法 / 動脈スティッフネス / 脈波伝播速度 / 動脈硬化 / 生活習慣病 / 筋肥大 / 動脈コンプライアンス / 動脈血流量 |
研究概要 |
本研究の目的は、比較的軽負荷強度で行う筋発揮張力維持法(Low-intensity resistance exercise with slow movementand tonic force generation:LST)を用いたレジスタンストレーニングの動脈・血管系に与える影響について調べることであった。以下の横断研究と運動介入から以上の検証を行った。 横断研究結果 30歳-50歳の男性中年者層の、(1)主にLSTに近い形態でのレジスタンストレーニングを十年以上続けている競技ボディビルダー(BB群)、(2)主に高負荷を用いたレジスタンストレーニングを十年以上続けている競技パワーリフター(PL群)、(3)定期的な運動習慣のない対象群(CON群)の3グループにおける動脈硬化度等の測定を行った。 動脈硬化度を示す動脈スティッフネスはBB群、PL群においてCON群よりも有意に高かった。 運動介入研究結果 定期的な運動習慣・喫煙習慣のない男子大学生を用いて、(1)LST法を用いた全身のレジスタンストレーニングプログラムを行う群(LST群)、(2)高負荷を用いた通常の全身のレジスタンストレーニングプログラムを行う群(HN群)、(3)運動を行わない対象群(CON群)の3群を用いて週2回・3ケ月間の運動介入を行った。 LST群においてHN群と同等の有意な筋肥大と筋力増強効果を認めた。動脈硬化度の指標である脈波伝播速度(PWV)はLST群においてのみ有意な低下(硬化度の改善)が認められた。CON群においてはいずれの測定指標においても実験期間前後に有意な変化は見られなかった。 以上より、運動介入実験から、LSTでは通常の高負荷を用いたHNと同等の筋肥大・筋力増強を達成しながら、動脈硬化度に望ましくない影響を与えないことが確認された。横断研究において、LST的なトレーニングを主に行うBB群において動脈硬化度が高かったことは、BB群がLST的なトレーニング以外のトレーニングにもこ高負荷重量を用いたトレーニングも行っているためと考えられる。
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