研究課題/領域番号 |
18810004
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ナノ材料・ナノバイオサイエンス
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
梶 弘和 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (70431525)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 表面・界面物性 / 生体材料 / 培養細胞 / 電極 / バイオアッセイ / バイオリアクター / 細胞 / 走査プローブ顕微鏡 / バイオチップ / バイオデバイス |
研究概要 |
1.血管内皮細胞の遊走制御と形態観察 昨年度に構築した細胞の遊走をin situでナビゲートできるシステムを用いて、ヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)の遊走を幅の異なるレーン内に誘導し、その形態変化をリアルタイムで観察した。幅の広いレーン(60μm幅)に比べ、幅の狭いレーン(15μm幅)では、細胞内により多くの小胞が形成されることが確認された。内皮細胞の毛細血管構造への分化プロセスの初期段階において細胞内に小胞が形成されることが知られており、本システムを用いた詳細解析により、血管内皮細胞の管腔形成機序の解明への寄与が期待できる。 2.異種細胞のパターン化共培養 電気化学バイオリソグラフィーにより基板上に一種類目の細胞を配置した後、細胞非接着領域にポリーL-リジンを静電的に吸着させて細胞接着性表面とした。その後、二種類目の細胞を播種し、共培養パターンを形成させた。この一連の手法を中空構造体に適用するために、先端を針状に加工した電極によるリソグラフィー処理を検討した。シリコンゴム製のチューブ状構造体に刺入した針状電極により、チューブ内壁曲面の一部分にのみ細胞を配置することができ、さらに二種類目の細胞をチューブ内に導入することで共培養パターンの形成も可能であった。3次元構造体への細胞配置は、微小組織モデルの構築技術として重要であり、例えば、チューブ内壁に形成させた共培養パターンは、培養細胞を利用するバイオリアクターへの応用が期待できる。
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