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哺乳類進化におけるPEG10の挿入時期とインプリンティング領域の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18810011
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 基礎ゲノム科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

鈴木 俊介  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 特任教員 (30431951)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,720千円 (直接経費: 2,720千円)
2007年度: 1,360千円 (直接経費: 1,360千円)
2006年度: 1,360千円 (直接経費: 1,360千円)
キーワード国際研究者交流 / オーストラリア / ゲノムインプリンティング / レトロトランスポゾン / エピジェネティクス / 進化 / DNAメチル化 / 有袋類 / インプリンティング / 単孔類 / 哺乳類 / PEG10
研究概要

マウス6番染色体近位部には、レトロトランスポソン由来のインプリント遺伝子であるPEG10を含むインプリント遺伝子クラスターが存在する。マウスにおいて胎盤形成に必須であるPEG10の哺乳類ゲノムへの挿入時期やインプリントとの関連性を調べるため、有袋類のワラビー、単孔類のカモノハシの相同ゲノム領域を解析した。PEG10は、ワラビーには真獣類と高い相同性を示す形で存在するが、カモノハシには存在しないことがわかった。さらに、マウスPeg10周辺に存在する複数のインプリント遺伝子について、ワラビーのオルソログを解析した結果、ワラビーでインプリントを受けるのはPEG10のみであり、真獣類のように広いインプリント領域を構成していないことが明らかになった。それはDMR(differentially methylated region;親由来によりDNAメチル化状態が異なるゲノム領域でインプリント遺伝子の片親性発現に重要)の違いに由来し、真獣類では隣接する遺伝子のプロモーターまで広がっているのに対し、ワラビーでは厳密にPEG10の5'領域に限られていることを明らかにした。これらの結果は、外来配列やレトロトランスポゾンの挿入がインプリンティング領域の起源となりえること、すなわちこの領域のDMRによるインプリント制御機構は、PEG10レトロトランスポゾンの挿入に対するDNAメチル化による不活性化機構を起源としている可能性を提示している。本研究は有袋類における初めてのDMRの発見を報告したものであり、DNAメチル化によるインプリント制御機構が真獣類と有袋類の共通の起源をもつことを明らかにした。また、レトロトランスポゾンの挿入が新しいインプリント領域を形成することを明らかにし、インプリント領域の起源に重要な新知見を与えたものである。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Retrotransposon silencing by DNA methylation can drive mammalian genomic imprinting2007

    • 著者名/発表者名
      Shunsuke Suzuki
    • 雑誌名

      PLoS Genetics 3(4)

      ページ: 531-537

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Retrotransposon silencing by DNA methylation can drive mammalian genomic imprinting2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木俊介
    • 学会等名
      6th NIBB-EMBL Joint Meeting: Evolution of epigenetic regulation
    • 発表場所
      EMBL Heidelberg
    • 年月日
      2008-03-17
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 実験医学2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木俊介
    • 出版者
      羊土社
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.tmd.ac.jp/mri/epgn/tammar.html

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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