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土砂災害に関わるスメクイトの鉱物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18810027
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 自然災害科学
研究機関千葉科学大学

研究代表者

地下 まゆみ  千葉科学大学, 危機管理学部, 助教 (20406804)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,170千円 (直接経費: 1,170千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 670千円 (直接経費: 670千円)
キーワードスメクタイト / 土砂災害 / 結晶成長マイクロトポグラフ / 花崗岩
研究概要

土砂災害、特に崩壊や地すべりの素因のひとつとなるスメクタイトの鉱物学的特徴を得るため、災害発生箇所および非発生箇所に産するスメクタイトを採取し、室内分析を行った。これまでの結果では崩壊斜面に生成するスメクタイトは比較的粒径が大きく、形態はより輪郭のはっきりした不定形板状を呈していることが示された。さらに詳細なスメクタイトの鉱物学的データを得るため、スメクタイトの結晶成長マイクロトポグラフの観察を試みた。結晶成長マイクロトポグラフでは、結晶粒子の生成環境を推定することが可能である。他の粘土鉱物では観察研究が進んでいるが、スメクタイトに関しては極めて少ないのが現状である。スメクタイトのみが含まれる試料において観察した結果、他の粘土鉱物に認められるような渦巻き成長パターンや層成長模パターンではなく、ひとつの結晶粒子のパターンがまるで個々の成長パターンが組み合わっているような複雑なパターンを示した。このことは結晶が成長する際に多数の核から生成した可能性を示唆しており、先に述べた結晶粒子が大きいことにも関連する。ただ、含有粘土鉱物がスメクタイトのみからなる場合に限って地すべり発生しているわけではないため、今後他の粘土鉱物と共存するスメクタイトに関しても結晶成長模様の観察が必要である。
また一方で、ある地すべり発生地域においては粘土鉱物以外の他の微粒の共生鉱物が認められた。硫化鉱物は古土鉱物が産出する熱水変質部や堆積岩中に生成する鉱物である。本研究で分析した結果、硬岩と軟岩で硫化鉱物の頻度が異なり、不均質であることから、すべり面の形成に関わっていると推測している。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 沖縄県中城村で発生した地すべりと粘土鉱物の関係2008

    • 著者名/発表者名
      地下 まゆみ
    • 雑誌名

      第4回土砂災害シンポジウム論文集 未定

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Mineralogical Characterristics of Montmorillonite formed by Different Geniesis2007

    • 著者名/発表者名
      Mayumi JIGE
    • 学会等名
      Euroclay 2007
    • 発表場所
      Potrugal
    • 年月日
      2007-07-25
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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