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中世後期日明関係の展開と構造に関する基礎的研究-入明記の史料学的検討を中心

研究課題

研究課題/領域番号 18820008
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関東京大学

研究代表者

須田 牧子  東京大学, 史料編纂所, 助教 (60431798)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,580千円 (直接経費: 2,580千円)
2007年度: 1,290千円 (直接経費: 1,290千円)
2006年度: 1,290千円 (直接経費: 1,290千円)
キーワード入明記 / 日明関係 / 遺明船 / 室町政権 / 大内氏 / 日本史 / 中国史 / 遣明船
研究概要

本年度においては、第一に、昨年度に引き続き、入明記諸本の検索を行ない、可能であれば原本調査を行なうとともに、その写真を入手し、伝来を含めた書誌情報の確定に努めた。この作業の結果、入明記の悉皆調査はほぼ完了し、良質な写真の入手あるいは撮影にっいても、修理中・貸出中であったものを除いては完了することができた。第二に、『笑雲瑞訴入明記』(1453年に明に渡った遣明船の記録)について、数種類の写本の伝来を確定し、各写本の字句の異同を全て確認のうえ、翻刻を完成させた。加えて、この翻刻の読み下しを作成し、昨年度・本年度の現地調査の成果をも盛り込んだ詳細な注釈を施した。以上の成果は解題を付し、単行本として出版すべく具体的に準備している(出版社決定済)。また本研究で得られた史料学的な成果については、「『笑雲瑞訴入明記』の書誌的検討」と題し、2008年7月に浙江工商大学日本文化研究所で行なわれる国際シンポジウム「東アジア文化交流-人物往来」で報告予定である。第三に、日明関係に深く関与し、入明記の伝来とも関係の深い大内氏についての基礎的な研究を進め、その成果の一部を公表した。現地調査としては、まず韓国沿海部・島嶼部の日・明・朝関係史跡の踏査を行ない、また中国北京市の中国第一歴史档案舘を訪問して中国の史料保存の実態に触れるとともに、第一歴史档案館が所在する故宮の見学をし、入明記に記載される一つ一つの門・建物を詳細に確認した。これら現地調査の結果は直接的には、『笑雲瑞訴入明記』の注釈という形でまとめられ、間接的には、現在進めているほかの入明記の内容分析に活かされている。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 中世後期における大内氏の大蔵経輸入2007

    • 著者名/発表者名
      須田 牧子
    • 雑誌名

      中世史研究会『年報中世史研究』 32号

    • NAID

      40015507135

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 朝鮮王朝-室町政権間外交の成立と大内氏2007

    • 著者名/発表者名
      須田 牧子
    • 雑誌名

      佐藤信・藤田覚編『前近代の日本列島と朝鮮半島』山川出版社

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 漢文史料の収集分析と大日本史料2007

    • 著者名/発表者名
      須田 牧子
    • 雑誌名

      『前近代東アジアにおける日本関係史料の研究』科研報告書(代表保谷徹)

      ページ: 112-180

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 大内氏の対朝関係の展開と琳聖太子伝説2006

    • 著者名/発表者名
      須田 牧子
    • 雑誌名

      中世の対外交流-場・ひと・技術(小野正敏, 五味文彦・萩原三雄編)高志書院

      ページ: 151-183

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 加賀の大内氏について2007

    • 著者名/発表者名
      須田 牧子
    • 学会等名
      第106回山口県地方史研究大会
    • 発表場所
      山口県立山口図書館
    • 年月日
      2007-11-11
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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