研究課題/領域番号 |
18820010
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福田 正宏 東大, 人文社会系研究科, 助手 (20431877)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 考古学 / アムール下流域 / アムール河口域 / 間宮海峡 / 鉄器時代 / 新石器時代 / 紀元前1千年紀 |
研究概要 |
紀元前1千年紀〜紀元後1千年紀前半のアムール下流域〜間宮海峡周辺における社会構造・文化変遷を考古学的に整理し、鉄器文化の影響が拡散したのちの中国を中心とした東アジア世界の外殻地帯ではいかなる社会文化的動態が存在したのかを解明するため、本年度は以下の研究をおこない実績をあげた。 1.アムール河口域における先史文化の通時的特徴についてこれまでの研究成果を反映させて要点をまとめ、日本列島北辺地域の先史文化の認定方法に関するいくつかの発言をおこなった。口頭発表(第14回『環オホーツク海文化のつどい』紋別市)では要点をまとめ、市民向けの概要説明をした。また、学術書(『極東ロシアの先史文化と北海道』札幌市)を出版し、専門的かつ具体的な問題提起をおこなった。 2.ロシア共和国ハバロフスク州郷土誌博物館において、アムール下流域・河口域における紀元前後の文化変遷を把握するうえで看過することのできない、スタラヤカコルマ遺跡・ゴールィムィス5遺跡でかつて発掘された資料を観察・記録した。また、具体的な出土資料をもとに現地研究者・研究協力者と意見交換をおこない、アムール下流域における鉄器化のプロセスについて考察した。現地で記録したデータは、日本に持ち帰り、報告に向けて整理した。 3.東京大学(本郷)および北海道大学において研究課題に関連するロシア語文献を収集し、その整理と精読をおこなった。 4.本年度の研究成果を包括的にまとめ、本研究課題をタイトルとした研究成果報告書を刊行した。
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