研究課題/領域番号 |
18820012
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
椎野 若菜 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (20431968)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 家族・親族 / 寡婦 / 未婚の母 / 慣習的規範 / 結婚 / ウガンダ / ケニア / 社会変化 |
研究概要 |
本研究の目的は、東アフリカの二社会を事例に、配偶者不在の家族の生活実践に注目することで、性と結婚に関する人々の理念と実際と、それに伴う社会形態の変化を考察することであった。周知のように、東アフリカのケニアとウガンダは19世紀後半から1960年代まで、英国による植民地化を経験した。独立後から現在に至るまでも急速な近代化・グローバル化の影響の下、異文化の大量流入や中央政府による近代化政策により、諸社会は文化、政治経済など各方面で劇的な変化を経験している。本研究ではこうした外からの要因によって伝統的家族形態が変化した形のひとつと考えられる、配偶者不在の家族に焦点をあてた。彼/彼女らの処遇と生活実践を描出し、その社会的地位の変化を分析することは、人類社会共通の社会制度である結婚について、その意味を再検討にも繋がる作業である。現代的な人間社会の編成もしくは再編の方法、それを支える論理を抽出し、現代アフリカにおける家族・社会形態の変化の一面を明らかにすることをめざした。 本研究に与えられた期間は2年間であったため、上記の目論見をすべて達成できたわけではないが、英国植民地時代の性と結婚に関する政策について、すなわち性と結婚、非嫡出子と連れ子の処遇に関する政策や情報について文献調査実施した。また、ケニアにおける性教育政策の情報収集を行い、これまでの実地調査のデータとあわせて性観念と家族形態の変化について分析を行った。方法としては収集した実地/文献によるデータを整理、分析作業を行い、入力作業の補助を委託。また配偶者不在の家族に現出する性についての問題にとくに注目して議論するために研究会を実施し、その記録もデータ化し単著と編著を各一冊出版した。(『やもめぐらし-寡婦の文化人類学』明石書店、2007年5,月、『結婚と死をめぐる女の民族誌-ケニア・ルオ社会の寡婦が男を選ぶとき』世界思想社、2008年4月に出版)。おって、来年は『性の人類学』(奥野克巳、竹ノ下祐二と共編)春風社、2008年9月予定。いずれも本研究の成果が生かされている。
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