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二十世紀中国における民族帰属意識の変遷に関する研究-蒙古旗人を事例に-

研究課題

研究課題/領域番号 18820020
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 東洋史
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

ボルジギン ブレンサイン (布仁 賽音)  滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (00433235)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード蒙古旗人 / 少数民族 / 中国 / 辛亥革命 / 内モンゴル / 東北三省 / 清朝 / 蒙古人
研究概要

今年度は、中国東北地域、内モンゴル地域、新疆ウイグル自治区などにおける実態調査とそれの取りまとめに重点をおいた。2007年5月には内モンゴル自治区のフフホト市で清朝時代の綏遠八旗のうちのモンゴル八旗の子孫に対して二度目の調査を実施した。外藩モンゴルに囲まれていた綏遠八旗では、辛亥革命直後から蒙古旗人の人々のモンゴル共同体への合流が見られ、1950年代初期に集団でモンゴル民族への認定を求めていたことが分った。8月には新疆ウイグル自治区のイリ・カザク自治区州、ボルタラ・モンゴル自治州、ホブクサイル・モンゴル自治県を訪ね、1760年代に当時の盛京(現在の瀋陽)から新疆に派遣されたシボー人、ダグール人、エベンキ人やチャハル・モンゴル人らの子孫を調査した。新疆というトルコ系とモンゴル系を中心とした複雑な多民族社会で彼等は満族への合流を意識せずに、1950年代以後に中国で定められたそれぞれの民族の枠組みへ順調に帰属することになった。
2008年2月中末から3月のはじめにかけて遼寧省の大連を中心とする遼東半島地域で実態調査を実施した。大連市金州区、瓦房店市、蓋州市には康煕31年黒竜江地域から移住させられてきたバルガ・モンゴル人の子孫が多く暮らしており、彼のほとんどは自らの民族的出自を記憶しつづも現在は満族として登録していることがわかった。これは本テーマの主な目的であった旗人の民族的帰属意識を明確にするための重要な発見である。研究成果は現在「中国東北三省のモンゴル世界」としてまとめ、2008年度に公表を予定している。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ハラチン・トメドモンゴル人と近現代モンゴル社会2007

    • 著者名/発表者名
      ボルジギン・ブレンサイン
    • 雑誌名

      近現代内モンゴル東部の変容(雄山閣)

      ページ: 27-27

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 東洋文庫所蔵[北京ウンドル王府モンゴル語文書録帳写本」の史料的可能性2006

    • 著者名/発表者名
      ボルジギン・ブレンサイン
    • 雑誌名

      地域文化研究 史資料ハブ No・8

      ページ: 19-19

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 中国東三省のモンゴル人世界2008

    • 著者名/発表者名
      ボルジギン・ブレンサイン
    • 学会等名
      日本モンゴル協会講演会
    • 発表場所
      早稲田大学文学部
    • 年月日
      2008-04-05
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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