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ローマを訪れた北方画家のイタリア美術受容に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18820023
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 美学・美術史
研究機関尾道大学

研究代表者

深谷 訓子  尾道大学, 芸術文化学部, 講師 (30433379)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,820千円 (直接経費: 2,820千円)
2007年度: 1,410千円 (直接経費: 1,410千円)
2006年度: 1,410千円 (直接経費: 1,410千円)
キーワードオランダ美術 / バロック / ファン・マンデル / イタリア美術受容 / 美術の南北交流 / 美術文献 / ザンドラルト / コルネリス・ド・ビー / 版画 / ホルツィウス
研究概要

本研究の目的は、一般に17世紀オランダ絵画の黄金時代の先がけと見なされる、1570年代から1630年頃までの約半世紀の北方画家のイタリア美術受容について、とくに17世紀の美術文献に見られる記述を収集し、検討を加えることである。今年度は昨年度に引き続き、カーレル・ファン・マンデル『画家の書(絵画の書)』の読解、およびザンドラルトの『ドイツのアカデミー』、コルネリス・ド・ビー『黄金のキャビネット』に見られる関連記述の収集・分析を進めた。本来目標としていた網羅的な資料集の作成はまだ終了していないが、興味深い知見を集め、今後の見通しをたてることができた。
ファン・マンデルの『画家の書』に関しては、昨年度より行なっている翻訳作業もさらに続行させた([原典資料翻訳]カーレル・ファン・マンデル『絵画の書』(1604)(九)として現在入稿済み)。
また、プラド美術館において、メイフォーヘルという画家の作品を実見調査した。ネーデルラント出身でローマで没したこの画家は、ザンドラルトの『ドイツのアカデミー』のなかに記述があり、興味深い作品が彼の手に帰されている。この調査の結果、アトリビューションについても再検討する必要が感じられたが、こうした問題については今後さらに他作品との比較検討なども経て公にしたいと考えている。
研究実施計画のうち、バリオーネ等イタリアの美術文献の検討については資料の収集と一部の分析は行ったが、作業を予定通りに終えられなかったが、ネーデルラント、ドイツの美術文献にみられる記録との比較は有益であることが予想されるため、今後継続して作業に当たりたい。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] [研究ノート]人名で読むカーレル・ファン・マンデルの『画家の書』2007

    • 著者名/発表者名
      深谷 訓子
    • 雑誌名

      西洋美術研究 13

      ページ: 138-157

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] [原典資料翻訳]カーレル・ファン・マンデル『絵画の書』(一六〇四)(八)2007

    • 著者名/発表者名
      尾崎 彰宏, 深谷 訓子
    • 雑誌名

      美術史学 27

      ページ: 121-136

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 商品としての絵画、商人としての画家2007

    • 著者名/発表者名
      深谷 訓子
    • 雑誌名

      尾道大学芸術文化学部研究紀要 6

      ページ: 31-41

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] Humaniora Kiotoensia : On the Centenary of Kyoto Humanities2006

    • 著者名/発表者名
      Michiko Fukaya (共著)
    • 出版者
      The Judgment of Midas by Goltzius and Traditions of the Rhetorician's Chamber
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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