研究課題/領域番号 |
18820032
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
田村 容子 早稲田大学, 演劇博物館, 助手 (10434359)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,760千円 (直接経費: 2,760千円)
2007年度: 1,380千円 (直接経費: 1,380千円)
2006年度: 1,380千円 (直接経費: 1,380千円)
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キーワード | 中国演劇 / 京劇 / 舞台装置 / 中国文学 |
研究概要 |
研究期間の最終年度である平成19年度は、最終的な成果の取りまとめとして以下のような活動を行った。4月から5月にかけて、中華民国期京劇の舞台装置について、『申報』および同時期の日本語雑誌を中心とした新聞資料調査を行った。同調査の成果については、6月2日に早稲田大学小野記念講堂にて行われた国際研究集会「越境する演劇」で一部を研究発表している。8月から9月にかけて、中国・上海における現地調査を実施した。この現地調査では、上海市文化芸術档案館・上海図書館・上海市档案館における文献史料調査を行った。9月から11月にかけて、中華民国前期の舞台装置についての資料整理および研究成果のまとめを行い、12月から2月にかけて、中華民国後期の舞台装置についての資料収集および研究成果のまとめを行った。2008年3月には、上記の研究成果として雑誌論文2点を発表した。論文執筆・発表の過程における補完的な文献史料調査を目的として、3月に上海・北京における現地調査を実施した。 本研究の目的は、二十世紀中国演劇の近代化を伝統劇における新作の創作という視点から読み解くことにあった。 2年間の研究を通し、中華民国期における新作についてはその目標を達することができた。とりわけ、中華民国後期の舞台装置の研究では、その後の伝統劇の新作創作状況を考察する上で欠かすことのできないテーマを掘り起こしたと考えられる。本研究により、二十世紀中国演劇史を新たな視点でとらえ直すという研究目標は達成されたといえるだろう。
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