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権威主義的政治体制と現代ラテンアメリカ小説

研究課題

研究課題/領域番号 18820037
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関フェリス女学院大学

研究代表者

寺尾 隆吉  フェリス女学院大学, 国際交流学部, 准教授 (80434405)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 1,350千円 (直接経費: 1,350千円)
2006年度: 1,350千円 (直接経費: 1,350千円)
キーワード独裁者小説 / 政治小説 / 暴力と文学 / 現代小説 / リアリズム
研究概要

平成19年度は、1990年代以降のラテンアメリカ小説に着目し、権威主義的政治体制をテーマとした小説の例としてニカラグアの作家セルヒオ・レミレスの『海がきれいだね、マルガリータ』(1998)と『ただ影だけ』(2002)や、グアテマラのロドリゴ・レイ・ロサの『聖域なし』(1998)、エル・サルバドルのオラシオ・カステジャーノス・モヤの『蛇とのダンス』(2003)と『崩壊』(2006)、メキシコのフアン・ビジョーロの『証人』(2004)などをとりあげて研究した。特に文学による想像力を駆使することで読者への行動を促し、独裁的政治体制の意味を問いただすという側面がいずれの作品にも共通する点に着目して、論文にまとめていった。前年度に引き続き、ベネズエラの作家エドノディオ・キンテロ氏の全面的な協力を得て、作家たちに直接インタビューができたことは大きな成果となった。ここにあげた作家の中では、レイ・ロサ氏とカステジャーノス・モヤ氏からは貴重な話を聞くことができた。今のところまだ論文業績にはしていないが、彼らとのインタビューはメキシコの出版社より近く出版する予定である。論文としては、「セルヒオ・ラミレス『海がきれいだね、マルガリータ』-ルベン・ダリオと独裁者象」を書き上げ、ベネズエラのメリダにおける国際学会で発表した。近くベネズエラの学術雑誌に出版されることが決定している。また、ラテンアメリカ文学特有の文学潮流とされる「魔術的リアリズム」と独裁者小説の関係についても考察を広げ、これまでの成果を集大成する形で『ラテンアメリカ文学の魔術的リアリズム』というタイトルの本を執筆し終えた。こちらも平成20年度中には日本で出版の予定。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] "Margarita, esta linda la mar de Sergio Ramirez: Ruben Dario y eldictador"2008

    • 著者名/発表者名
      Terao, Ryukichi
    • 雑誌名

      Voz y escritura 15

      ページ: 15-15

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] La novelistica de la violencia en Venezuela2006

    • 著者名/発表者名
      Ryukichi Terao
    • 雑誌名

      Actual 61

      ページ: 22-22

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Novelistas vs Dictadores2006

    • 著者名/発表者名
      Ryukichi Terao
    • 雑誌名

      Jalla 3

      ページ: 18-18

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] フィクションと証言の間で-現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作2007

    • 著者名/発表者名
      寺尾隆吉
    • 総ページ数
      299
    • 出版者
      松籟社
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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