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数学の自己学習を阻害する要因の解明と自己学習力育成のための指導法開発

研究課題

研究課題/領域番号 18830021
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 教育心理学
研究機関東京大学

研究代表者

瀬尾 美紀子  東大, 教育学研究科 (90431775)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,360千円 (直接経費: 1,360千円)
2007年度: 450千円 (直接経費: 450千円)
2006年度: 910千円 (直接経費: 910千円)
キーワード自己学習力 / 数学力 / 論理的思考力 / 認知的要因 / 思考プロセス / 指導法 / 学習相談 / 教師
研究概要

数学の自己学習を阻害する要因には,まず数学の学習に対する動機づけ,数学の学習方略といった学習者自身に関わるものと,自己学習時に使用する教科書や問題集などの教材や課題に関わるものの大きく2つが考えられる。本研究では特に,後者に着目して,課題の解答例に対する学習者の認知的要因に焦点を当てた検討を行うことを研究目的の1つとした。
特に,今年度は中学生や高校生の数学の自己学習を阻害する要因について,中・高の数学教師がどのように考えているかを明らかにするために,インタビュー調査を実施した。1名の中学校教師(教職経験年数11年)と3名の高校教師(同:各19年,19年,34年)に対して「生徒たちが数学の学習でつまずく原因」を,自身の教育経験に照らして自由に述べてもらった。発話データには,中学・高校共に動機づけや学習方略,基礎学力(読解力や計算力など)に関する言及が含まれた。また中学校では,家庭環境についての言及もあった。教師たちが言及したこれらの要因は,すべて学習者の要因といえる。一方,教科書や問題集などの教材に関しては,「最近の生徒は,問題をじっくり考えることなく,先に解答を見て理解しようとする」との発話が見られた。しかし,この発話は教材自体に関するものではなく,教材の使い方に関するものであるため,これも学習者の要因といえる。
結論として,今回インタビューを行なった教師たちからは,本研究で焦点を当てようとしている,課題に対する学習者の認知的要因への言及は見られなかった。このことから,数学の自己学習でつまずく原因について,教師は動機づけや学力などの学習者要因に帰属する傾向があり,教材や課題に関する要因やそれらを学習者がどのように認知しているかといったことには比較的目が向けられないことが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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