研究課題/領域番号 |
18830022
|
研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 信州大学 (2007) お茶の水女子大学 (2006) |
研究代表者 |
井口 高志 信州大学, 医学部, 講師 (40432025)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 2,080千円)
2007年度: 1,160千円 (直接経費: 1,160千円)
2006年度: 920千円 (直接経費: 920千円)
|
キーワード | 認知症 / ケア / 臨床社会学 / 社会学 / 社会福祉関係 / 痴呆 |
研究概要 |
本年度行ったのはこれまでの研究成果の総括と、本研究課題で行ってきた質的調査、文献調査それぞれの展開の作業である。 まず、これまで、介護家族へのインタビュー調査、介護者家族会・デイサービスへの参与観察などの質的方法を用いて行ってきた、一連の研究のまとめとして、著作『認知症家族介護を生きる』の出版の作業を行った。調査自体は本年度以前に集中的に行ったものであるが、本研究課題において行ってきた、「新しい認知症ケア」の流れについての、文献等でのリサーチ結果を盛り込んだ形で、著作の仕上げを行った。また、この著作において考察課題として残されたテーマについて、「ケアの現場-「相互行為」を見出す社会学」という論文を執筆し『ライフサイクルと死』(シリーズ死生学第3巻、東京大学出版会)に寄稿し、2008年度中に出版予定である。 以上の作業と平行して、昨年度からラポールづくりを進めてきた、九州地区にある、若年認知症の当事者や家族の作る会や、その会の活動母体となっているデイサービスへのフィールドワークを実施し、認知症の当事者、家族、スタッフから、若年認知症の人が抱える困難や、デイサービスや当事者の会が持つ意義についての情報収集・整理を行った。この調査に基づく報告や論文を現在準備中であり、2008年度中に発表を予定している。また、やはり昨年度から集中的に行ってきたのは、「新しい認知症ケア」に関する実践家たちの文章や資料の収集である。それらの資料をもとに「医療の論理とどう対するか?-「医療モデル」を批判する認知症ケア実践の再考を通じて」という論文を年度内に執筆し、『<支援>の社会学』(青弓社)の一章として2008年度中に出版予定となっている。
|